■いつ? |
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2002年4月頃 |
■どこで? |
サッカーW杯の国内10カ所の競技場と最寄り駅からの経路 |
■誰が? |
DPI日本会議,〈日本-在日-韓国〉ユースフォーラム |
■何をした(する)? |
「バリアフリー度」を、障害者団体やボランティアの若者が現地で調べた結果がまとまった。 |
■なぜ? |
障害者にとって行きやすく、観戦しやすい会場になっているかを調べるため。 |
■どのように? |
・各地の障害者らに呼びかけて、各会場を巡回。駅(200点)、駅からのアクセス(100点)、競技場(200点)に分け、減点式で採点した。
・県としてユニバーサルデザイン施策に取り組む静岡、昨年秋のみやぎ国体で「バリアフリー国体」を掲げた宮城などは、設計段階から障害者と意見交換。案内表示が低い位置にもある(宮城)、聴覚障害者用の磁気ループの充実(静岡)などに生かされた。 ・競技場の評価が高いのは、宮城、横浜、新潟、神戸。車いす席からの「サイトライン」が確保されていることが、大きなポイントとなった。ほかの6カ所は前の席との高低差が小さく、総立ち状態になるとピッチが見えない。 ・茨城の場合、車いす席の一部は最前列にあって見やすいが、一般席と隔離され行き来できない。また、大半の競技場は、車いす客と一般客のゲートが別だった。 ・評価が低いのは、最も建設が古い大阪・長居陸上競技場。車いす席前の通路が狭く転落の危険がある点が大きなマイナスとされたほか、車いすトイレが少なく、ドアの引き戸が重い点も厳しく採点された。 ・指摘を受けた大阪市のW杯推進室は、車いすが落ちないよう注意を呼びかけるため通路に黄色のペンキを塗るなどの対策を検討中。 ・交通機関では、茨城は改札口からホームに行くのに階段しかない。転落防止のためのホームドアがあるのは、埼玉だけ。横浜は駅からの経路に案内板が少なかった。 ・駅員が対応に慣れていないなど、ソフト面の課題も多い。静岡・JR愛野駅では「車いすの人は事前に連絡を」と掲示してあり、減点された。 ・韓国の団体とも協力し同様の調査をしており、日韓で近く提言をまとめる予定。 |