今回作成した記事は、日本経済新聞の1996年12月10日~1997年10月14日までの新聞記事を参考にしたものです。この記事が書かれたのは、日本国内では通称「酒鬼薔薇事件」と呼ばれる「神戸連続児童殺傷事件」が世間に衝撃を与え、宮崎駿監督の映画「もののけ姫」が公開され大ヒットを記録した、そんな年でした。
今回まとめた新聞記事の中には、住宅・住宅設備機器の開発や分譲マンションの設備にUDが取り入れられ始めたことなどが多く扱われていました。その中でも特に印象に残っている記事は、1996年12月10日に日経新聞に掲載されていた記事で、今から30年以上も前に、アメリカの街で高齢者に変装して人々の対応や街の設備を観察して回ったというアメリカの工業デザイナー、パトリシア・ムーア氏のインタビュー記事です。ムーア氏は、お金持ちのおばあさんや貧しいおばあさんなど・・・いろんなタイプの高齢者になりすまし、3年間かけて100以上の街で街行く人の反応をうかがったそうですが、非常に興味深い調査だなと思いました。また、この記事を読んで、実際に製品などにUDを取り入れようと考える際、作る側の思い込みではなく実際に使う人の目線に立って体験してみることで気付くことってたくさんあるんだな、と改めて感じました。
視点を少し変えるだけで、普段気付かないようなことに気付けるかもしれませんね。