こんにちは!
今週のひとりごと、第7回目です。
近頃大分涼しくなってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今日は、日本経済新聞に2001年10月12日~2002年3月5日の間に掲載された9記事のまとめを更新しました。今から6~7年前、新聞にはどのようなUD関連のニュースが登場していたのでしょうか?
今回まとめた記事には、UDが採用されたペンや食器、洋服などの情報や、1999年度のUD製品の市場規模と将来予想、東京ビックサイトで行われた「JAPAN SHOP2002」というイベントで、「店舗へのUD採用」が紹介されたという記事などがありました。
中でも私が一番気になったのは、2001年10月12日の日本経済新聞に掲載されていた、UDを採用した洋服のデザイン、販売に取り組もうとしていた井崎孝映(いざき・ゆきえ)さんという方を紹介した記事でした。
障害のある方や高齢者が着る洋服は、ファッション性に乏しいという固定概念が現在でもあるように思います。
着易いように工夫された衣服はちょっとでもデザインがよかったりすると高価であったり・・・。
作る手間や材料、需要を考えると割高になってしまうのは仕方の無いことかもしれません。
でも、この記事を読んで、この頃から服装へのUDに取り組んでいらっしゃる方がいたという事を知り、これから先「(身体的な理由で)こういう服は着られないから・・・。」という思いを抱く人が少しでも減って、自分の体を服に合わせるのではなく、服が着る人の体にあわせてくれる、そんなかたちで多くの人が自分に合ったおしゃれを楽しめるようになるといいなと感じました。
私自身、先天性疾患による両上肢機能全廃、両母指欠損、両示指機能全廃という障害(腕が健常者の半分くらいの長さまでしかなくて、4本ある指のうち動くのが3本という状態)をもっており、服を購入するときは「自分で着脱出来るか?」ということと、「自分で袖を直せるか?」(素材の厚さなど)という2点を考慮して購入しているのが現状です。他にも、前開きのシャツのボタンが小さくて固いものや、ズボンやスカート(主にデニムのスカート)のウエストボタンが固いものなどは苦手なので、購入時に確認してから購入するようにしています。
上着を購入すると長袖であれば大抵、袖の長さを自分で調節するため、生地の厚すぎるものや網目の大きいセーターなどは家庭のミシンでは上手く縫えないので服選びの選択肢には入れなかったり、ボタンの付いているものは、掛け外しがしにくくて購入しても着ないものがあったり、止め具の付いた靴(ヒール)は自分で掛け外しができないものが多いので、止め具の無いデザインを選ばざるを得なかったり・・・まだまだ服装に対する悩みはたくさんあります。改めて考えてみると、服を選ぶときに自分の中で暗黙の了解として諦めていることって結構多いのかもしれません。
おしゃれが大好きなので、私にとってこれらのことは大きな悩みでもあります。
私の場合は、ウエストがゴムまたは止め具がボタンではなく「かぎホック」のズボンやスカート、着脱が楽なワンピース、襟ぐりがあまり開いていない服(極端に開いているとなで肩なので下がってしまうため)・・・など購入時に自分なりの基準を持って服を選択しているな、と今回思い返してみて感じました。服を選ぶとき、たとえ1つが駄目でも似たようなデザインで、着脱しやすいものや自分にあった形のもの、やり易いものが他にあると嬉しく思います。
現在、「ユニバーサルファッション」という分野がありますが、豊富なサイズ展開や着脱のしやすさ、素材など、服が着る人に合わせてくれることが一般的になるような時代がやってくるといいですね。
今後が楽しみです。