バリアフリーガイドブック2000年版(ライブラリー)(2000年4月30日)

■いつ?
2000年4月頃
■どこで?
全国
■誰が?
日経事業出版社
■何をした(する)?
「バリアフリーガイドブック2000年版」を発刊。

■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・2000年版のテーマは「ユニバーサルデザイン」。住、食、職、遊、衣の5つの分野に分け、障害を取り除くというバリアフリーの発想から一歩進んだ、だれもが暮らしやすい環境づくりの試みにスポットを当てた。

・「福祉の街」を目指す商店街の取り組みやパソコンを利用した住宅ワークの支援、園内にほとんど段差がないよう配慮しているテーマパークなどの実例を紹介しているという。

・日常生活を便利にするアイデア製品も豊富に掲載しており、高齢者や障害者だけでなく、小さな子供を持つ親ら幅広い読者にとって参考になる内容であるといえる。

・価格は930円。

■参考資料
「バリアフリーガイドブック2000年版(ライブラリー)」『日本経済新聞』2000年4月30日,朝刊,29面

ユニバーサルデザイン、時計・靴・バッグ、デザインも重視――シチズンなど。(2000年4月10日)

■いつ?
2000年4月頃
■どこで?
全国
■誰が?
・シチズン時計株式会社,エース株式会社,月星化成株式会社(現・株式会社ムーンスター)

・トライポッド・デザイン株式会社

■何をした(する)?
トライポッド・デザイン株式会社と3社が健常者、高齢者、体の不自由な人の区別無く使えるよう配慮したUDを採用した商品を共同開発し、共通ブランド「トライポッド」として売り出す。

■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・シチズン時計株式会社の新商品は「ウエアラビィ」(店頭小売価格1万2000円)。首に掛けて使うタイプの時計で、文字盤を大きくして見やすくした。透明と金属色の2型を用意。2000年7月に全国に売り出すという。

・またシチズン時計株式会社は2000年5月下旬に、握力の弱い人でも持ちやすいようにした入力ペンつきの携帯型情機器「データスリム2」(2万3500円)を発売する。

・エース株式会社は旅行用のカバン「ズーダ」シリーズを百貨店8店で売り出した。車椅子の車輪にバックが巻き込まれないように、一定の負荷がかかるとストラップが外れるようにした商品や、歩行のときに邪魔にならないように背面部にスライドできるウエストポーチなど15点をそろえた。(価格は1万2000円~3万8000円)

・月星化成株式会社(現・株式会社ムーンスター)は2000年末、軽くて耐久性に優れるカジュアルシューズを婦人・紳士向けに発売する。価格は1万円前後になる予定で、全国の百貨店や靴の専門店で発売する。

■参考資料
「ユニバーサルデザイン、時計・靴・バッグ、デザインも重視――シチズンなど。」『日本経済新聞』2000年4月10日,朝刊,15面

日経からのお知らせ――「日経バリアフリーガイドブック」発売。(2000年4月10日)

■いつ?
2000年4月頃
■どこで?
全国
■誰が?
株式会社日本経済新聞社・日経事業出版社
■何をした(する)?
「日経バリアフリーガイドブック2000年版」を発売。

■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・『日経バリアフリーガイドブック2000年版』では、住宅、情報、機器、宿泊、旅行、交通機関、商業、レジャー施設、公共施設などのバリアフリーの最新情報に加え、巻頭では最近、注目を集めているUDを特集している。

・2000年4月10日の日本経済新聞の記事によると、介護保険でできる住宅改修のわかりやすい例や福祉器具の紹介、読者からのバリアフリー応募事例集など、生活するうえですぐに役立つ情報を豊富な写真や図表で見やすく掲載しているという。

・A4判220ページで定価は930円。

・申し込み・問い合わせは日経事業出版社(TEL03・5256・4982 FAX03・5256・6925)まで。

■参考資料
「日経からのお知らせ――「日経バリアフリーガイドブック」発売。」『日本経済新聞』2000年4月10日,夕刊,2面

衣料にもバリアフリー、関連2団体の仕掛け人たち――普及目指し基準作り。(2000年3月9日)

■いつ?
1999年3月
■どこで?
東京・中央区
■誰が?
今井啓子会長(資生堂ファッションディレクター)
■何をした(する)?
ユニバーサルファッション協会を発足させ、2000年1月にはデザイン、素材などユニバーサルファッション製品の基準を設けてマークを制定した。

■なぜ?
高齢者、体の不自由な人、健常者の区別なく着られる衣料を開発するため。
■どのように?
・2000年3月9日の日本経済新聞の記事によると、3月9日当時会員は高島屋、レナウンなど約40社とアパレル関係の個人会員120人だという。

・会長の今井啓子氏は、高島屋の商品企画担当者として海外の最先端のファッションに約20年携わった。約15年前に退職、米国に留学して健康学を専攻したのがきっかけで、年齢、体形、障害のために市販の服で満足しない消費者が多いことを実感したという。

・「今のファッションは業界は若い人の衣服を作り出すことが優先で、中高年の服を作ることが劣勢という図式がある。年齢を重ねるとファッションの選択肢が少なくなることは、人権を認めてないことと同じ。」と今井氏は強調する。

特集――関西2010年タイムトリップ、提言の骨子(関西21C戦略)(2000年1月17日)

■いつ?
2000年1月頃
■どこで?
関西
■誰が?
関西21世紀戦略委員会
■何をした(する)?
関西地域活性化にむけた提言を出した。その提言の中に、UDに関する記載があった。

■なぜ?
日本再生に役立ち、地域活性化のモデルになるため。
■どのように?
・提言の中に次のような記載があった。

・「千里ハッピーエルダー先端都市」として、2000年から、日本初の大規模団地、千里ニュータウン(大阪府吹田市、豊中市)を舞台に、エルダー層の活力と知恵を生かした次世代混住の21世紀型コミュニティーの先端的な実験を始める。
・「千里ハッピーエルダー先端都市」実現のために、NPO、住民の相互扶助、ネット活用、UDの導入などあらゆるソフトを視野に入れて、行政区域の壁を越えて、街の再生の道を探るという。

・誰もがゆっくり、安心して回れるように配慮した周遊路「ユニバーサルデザイン街道」の整備を進める。

・観光地や公園などのパブリックスペースにの整備には、みんなが安心して使えるように工夫したUDを取り入れ、施設間の連携を呼びかける。施設対応だけではなくボランティアガイドなど参加型のソフトを導入し、名所旧跡を含め、利用しやすさを大きく向上させるという。

■参考資料
「特集――関西2010年タイムトリップ、提言の骨子(関西21C戦略)」『日本経済新聞』2000年1月17日,朝刊,20面