障害者と一緒に快走 町ぐるみ、中学生らが介助 東伊豆 /静岡(2001年10月22日)

■いつ?
2001年10月21日午前10時30分
■どこで?
静岡県東伊豆町稲取
■誰が?
東伊豆町(主催),コミュニケーション・スクエア(CS)21(提案)
■何をした(する)?
車いすの障害者や目の不自由な人たちがクロスカントリーの公認コースを走る全国初の「ユニバーサルラン」を開催した。
■なぜ?
障害や年齢、性別を越えたユニバーサルデザインの理念を町づくりに採り入れる狙いから。
■どのように?
・県内や首都圏などから約90人の障害者が参加した。地元の稲取、熱川中学校の生徒が伴走のボランティアを務め、障害者と一緒に心地よい汗をかいていた。

・1周5キロの専用コースで開かれている恒例の「とうきゅうカップ報知東伊豆クロスカントリー大会」で理念の第1弾が実現した。町体育指導員でスポーツ用品店経営の森年永さんらユニバーサルデザインの町づくりをめざすグループが、人々の共生を追究する東京のNPO団体「コミュニケーション・スクエア(CS)21」の提案で、主催者の町などに働きかけ、大会種目に1・5キロのユニバーサルランの部を新設した。

・準備も入念だった。まず去年の大会に障害者8人を招待し、1・5キロを試走してもらった。上り下りのあるコースの点検や会場への輸送方法、宿泊施設の対応など、たくさんの課題を一つずつチェックした。だから自信を持って受け入れることができた。

・号砲とともに小学生から2歳までの「ちびっこラン」と同時にスタート。車いすをこいだり、押してもらったり、介助者や盲導犬に手を引かれ、腕を支えられて、みんな走り、マイペースで歩いた。

障害者と一緒に快走 町ぐるみ、中学生らが介助 東伊豆 /静岡(2001年10月22日)

■いつ?
2001年10月21日午前10時30分
■どこで?
静岡県東伊豆町稲取
■誰が?
東伊豆町(主催),コミュニケーション・スクエア(CS)21(提案)
■何をした(する)?
車いすの障害者や目の不自由な人たちがクロスカントリーの公認コースを走る全国初の「ユニバーサルラン」を開催した。
■なぜ?
障害や年齢、性別を越えたユニバーサルデザインの理念を町づくりに採り入れる狙いから。
■どのように?
・号砲とともに小学生から2歳までの「ちびっこラン」と同時にスタート。車いすをこいだり、押してもらったり、介助者や盲導犬に手を引かれ、腕を支えられて、みんな走り、マイペースで歩いた。

・県内や首都圏などから約90人の障害者が参加した。地元の稲取、熱川中学校の生徒が伴走のボランティアを務め、障害者と一緒に心地よい汗をかいていた。

・1周5キロの専用コースで開かれている恒例の「とうきゅうカップ報知東伊豆クロスカントリー大会」で理念の第1弾が実現した。町体育指導員でスポーツ用品店経営の森年永さんらユニバーサルデザインの町づくりをめざすグループが、人々の共生を追究する東京のNPO団体「コミュニケーション・スクエア(CS)21」の提案で、主催者の町などに働きかけ、大会種目に1・5キロのユニバーサルランの部を新設した。

・準備も入念だった。まず去年の大会に障害者8人を招待し、1・5キロを試走してもらった。上り下りのあるコースの点検や会場への輸送方法、宿泊施設の対応など、たくさんの課題を一つずつチェックした。だから自信を持って受け入れることができた。

燕のメーカー、ユニバーサルデザインの茶わんを開発 /新潟(2001年10月24日)

■いつ?
2001年10月24日から
■どこで?
東京都
■誰が?
株式会社青芳製作所,旭テクノグラス株式会社
■何をした(する)?
手や指が不自由でも持ちやすく、持ち上げなくても食べやすい「ほのぼのお茶わん」を開発、国際福祉機器展で発表する。
■なぜ?
20年ほど前から、体の不自由な人を対象とした商品開発に取り組んでいる。
■どのように?
・旭テクノグラスが開発した軽量強化磁器を使い、断熱・保温のため2重構造にした。

・若い女性向け商品を主に扱う同製作所のセンスを生かし、デザインは東京の造形作家・鈴木尚和氏に依頼した。

・昨年は亀田製菓と協力し、高齢者向けのおかゆに合わせたスプーンを開発した。「おかゆとスプーン、茶わんを合わせて売り出すことで相乗効果を狙った」と秋元常務。

・県も福祉分野への参入を目指す企業の支援に積極的で、15日には「福祉ビジネス研究会」を開いた。講師のデザイナー中川聡氏は、「一般のデザインが対象とする『若くて健康で右利き』の人たちは、決してマジョリティーではない。いま健康な人も明日は車いすになるかもしれない」と話し、ユニバーサルデザインの重要性を説いた。

「だれもが平等に」 ユニバーサルデザイン教室、まず天草で/熊本(2001年10月25日)

■いつ?
2001年10月24日
■どこで?
熊本県天草振興局(熊本県本渡市)
■誰が?
熊本県
■何をした(する)?
「ユニバーサルデザイン」(UD)の勉強会を開催した。
■なぜ?
まちづくりから生活用具までだれもが平等で平易に使いこなせるような発想・設計を目指すため。
■どのように?
・自治体職員や建築業者ら約100人が集まり、UDの説明などを受けた。12月まで各振興局ごとに開く。

・UDは米国で始まった考え方。例えば公衆トイレを設置する場合、障害者も健常者も利用できる構造にして、余計な改修、区別・切り離しなどをしなくて済むような設計を目指す。

狩野徹助教授 暮らしに優しい設計探る(研究室) /岩手(2001年10月26日)

■いつ?
2001年10月頃
■どこで?
岩手県
■誰が?
狩野徹助教授(岩手県立大社会福祉学部)
■何をした(する)?
盛岡駅西口の県の複合施設や花巻空港などのユニバーサルデザイン計画にかかわる。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・「空間と人とのやりとりを研究する」ユニバーサルデザイン。バリアフリーの概念を広げ「だれもが、安心し、楽しい」がキーワード。構造そのものではなく、ソフトを重視する建築計画を専門としてきた。

・主な研究は、まちづくりと痴ほう性老人の住居環境づくり。「点で考えるのではなく、線や面でとらえることが大事」と強調する。「車いすの人が、盛岡駅の東口から、地下へ降りるにはエレベーターがあるのに、橋の側の道路まで上がるには階段しかない」。これでは使えない。「普通の生活ができる」ことも重要だ。小さなグループに分け、家庭と同じ時間帯に食事や入浴をすれば、痴ほう性老人の問題行動が減る、と考える。来年4月、胆沢町に誕生予定のユニットケアの特別養護老人ホーム計画にもかかわる。

・「バブル」と騒がれた建築ブームのころ、大学の設計課題で、図書館へ行った。施設長が「利用するのはお年寄りや子どもがほとんどなんだから困るよ」とデザイン志向の造り方へ、不満をもらした。障害者や高齢者とかかわる転機となった。課題の設計案は、当時の建築学の主流派から不評だった。「設計では食べていかない」。研究を続けようと、東京大学の大学院に進み工学博士を取得した。大学院修了後、東京都老人総合研究所に11年間勤め、99年、県立大学に招かれて岩手に来た。