優しい町目指そう 100人参加、東伊豆で住民フォーラム /静岡(2002年02月05日)

■いつ?
2002年1月19日
■どこで?
静岡県東伊豆町
■誰が?
東伊豆町商工会
■何をした(する)?
子供にも高齢者にも障害者にも優しい町づくりを考える住民フォーラムを開催した。
■なぜ?
だれもが容易に利用できるユニバーサルデザインの理念を観光地づくりに生かすため。
■どのように?
・車いすの人、白いつえの人と一緒に歩いた昨年11月のユニバーサルウオーク(町歩き)のまとめと提案があり、みんなで新しい町づくりを話し合った。

・町歩きをした中学生や高齢者、障害者、女性らのほか一般住民、観光協会、農協、漁協、町などから約100人が参加。歩道の狭さ、段差や路上駐車の多さといった町歩きの感想、歩行者軽視の再認識などを中学生、障害者らが次々に語った。

・商工会がまとめた提案には、伊豆稲取駅周辺の車いす対応、高齢者や障害者のための公衆トイレ整備など多くの改善点が盛り込まれた。ソフトの面では気遣いや思いやり、異なる立場への理解といった「心のユニバーサルデザイン」を基本に、だれでも安心して気持ちよく暮らせることをめざしている。

・ビデオ「みんなで跳んだ」の上映もあった。ある中学校の出来事を取り上げた朝日新聞のコラムをもとに制作された5分間の短いビデオで、同名の本が小学館から出版され、反響を呼んでいる。

・町歩きをもっと広げ、住民参加の町づくり委員会をつくるよう町に提言する。

玄関や庭、もっと使いやすく 広がるユニバーサルデザインの試み(2002年02月07日)

■いつ?
2002年3月5日まで(水曜日と2月17日は休館。10日には一般向き、18日にはプロ向けの無料セミナーが開かれる)
■どこで?
リビングデザインセンターOZONE(東京都西新宿区)
■誰が?
ザ・シーズン(展示),株式会社リビング・デザインセンター(企画)
■何をした(する)?
「ユニバーサルデザイン展2002」に、従来との違いを体験できる庭が登場した。
■なぜ?
ガーデニングブームの後押しで、住まいの外から見える部分にも、自分らしさを求める人は増えた。「一歩進めて訪れる人のことや、家族の20年後の変化を想像してみる。自分の生活を思い起こすきっかけになれば」と展覧会を企画したリビングデザインセンターOZONE広報の橘田洋子さんは期待している。
■どのように?
・年齢や身体能力の違いにかかわらず、だれにでも使いやすいモノと環境を目指すユニバーサルデザイン。その「哲学」を生かした家づくりが、室内から、玄関まわりや庭などの分野に広がり始めた。

・色も大きさも同じように見えるタイルでも、屋外用はつるつるより、ざらざら。ウッドデッキで見るような木製ブロックの溝は、幅や深さに様々な違いがある。会場の一画に、庭や門などに使うパーツが並んでいる。

・玄関先をイメージしたスロープには、金属と木製樹脂の2種類の手すりがついている。

・軽く前に押すだけで開くアルミ製の門扉は、四国化成工業が「ラクリア」の名で昨秋発売。通ったあとも後ろ手に閉められるので、車いすの人でも一人で楽に出入りできる。操作性を考えて取っ手を横方向に改良するなど、開発に2年かけた。

・新日軽は、車いすに座ったままでも作業しやすい園芸プランターを参考出品した。住居から段差なく庭に出られるデッキや手すりなどを、提案していく。

・問い合わせは、OZONE(03・5322・6500)へ。

02月10日は「左利きの日」 交流団体が制定、普及活動(2002年02月08日)

■いつ?
2002年2月10日
■どこで?
記載なし
■誰が?
JSC(ジャパン・サウスポー・クラブ)左利きの日推進運動委員会
■何をした(する)?
2月10日を「左利きの日」と定め、普及活動を始めた。
■なぜ?
右利き用の道具を使う不便さを知ってもらい、ユニバーサルデザイン製品の普及を目指すため。
■どのように?
・「まずはこの日を知って」と、バッジやシールで呼びかけている。問い合わせはホームページ(http://www.nurs.or.jp/~southpaw/0210/)。

・委員長の三浦良子さんによると、子どもに精神的苦痛を与える右利きへの強制は以前よりは減ったものの、まだ残っているという。左利き専用の道具も出回ってきたが、自動販売機や自動改札、文房具用品など、右利き用のものが多い。

・国際的な左利きの日は、提案者の誕生日にちなんだ8月13日だが、国内では普及していないため、独自に制定した。

経済ファイル /静岡(2002年02月13日)

■いつ?
2002年2月21,22日午前10時半~午後4時15分
■どこで?
記載なし
■誰が?
財団法人しずおか産業創造機構
■何をした(する)?
ユニバーサルデザイン推進講座を開催する。
■なぜ?
8/19告示、9/5投票の福島県知事選にむけて
■どのように?
「県中小企業大学」では、創業者や中小・ベンチャー企業経営者などが経営知識やノウハウを学ぶ機会として「ユニバーサルデザイン推進講座」を開く。障害者や高齢者、外国人など多くの人が利用しやすい施設や製品などのデザインを考える。受講料は7500円(税込み)。希望者は15日までに申込書に必要事項を記入し提出する。問い合わせは同機構(054・273・4434)まで。

ユニバーサルデザイン条例を浜松に 市、住民と町づくり計画/静岡(2002年02月14日)

■いつ?
2002年2月12日
■どこで?
静岡県浜松市
■誰が?
ユニバーサルデザイン協議会
■何をした(する)?
市方針と、新年度から取り組む事業の素案をまとめた。
■なぜ?
高齢や障害の有無などにかかわらず、だれもが使いやすい「ユニバーサルデザイン」(UD)の考え方に基づく浜松市の施策などを検討していたため。
■どのように?
・素案には、UDに基づいた町づくりの条例化が盛り込まれた。条例には市民と行政、企業の役割と連携や態勢づくり、行政の支援のあり方などを明記する予定。制定の時期は未定だが、同市は「UDを前面に掲げた条例は全国でも例がないのではないか。条例化することで、市民を積極的に巻き込みたい」と話す。

・新年度から5年間で事業化をめざす具体的なプログラムも示した。UDの普及活動を担う「市民リーダー」の育成や、障害者の視点で考えた新スポーツ開発や大会の開催、浜松の地場産業である楽器やバイク、繊維などを利用したUD商品の開発支援などが盛り込まれた。

・民間人による協議会のとりまとめを受け、今年度中に庁内討議を経て基本計画とする。