おしゃれ追求、楽しい服に ユニバーサルファッション 【名古屋】(2002年12月13日)

■いつ?
2002年12月頃
■どこで?
記載なし
■誰が?
ユニバーサルファッション協会
■何をした(する)?
性別、体格、年齢、障害の有無を超え、おしゃれを楽しめる洋服づくりを目指すユニバーサルファッション。
■なぜ?
これまでは着やすさなどの機能面が注目されるあまり、「おしゃれ」の面が忘れられがちだったため。
■どのように?
・「みんなが楽しめる」というユニバーサルファッションの原点を見つめ直し、「おしゃれ」に光をあてる動きが広がっている。

・東京・銀座の松屋でユニバーサルデザイン(UD)の商品を扱う「ユニバーサルスクエア」が、10月からUD商品の企画販売会社「トライポッド・デザイン」の洋服を置き始めた。

・「ユニバーサルファッション協会」は、企業、消費者にユニバーサルファッションの理念を理解してもらおうと11月下旬に「ユニバーサルファッション宣言」を出版。スポーツメーカーと協力し、機能性とデザインを組み合わせたスニーカーを手がけたデザイナー山本耀司氏らの動きを紹介した。

・東海地方では大学教授やファション関係者らユニバーサルファッション協会のメンバーが先月下旬、中部UF研究会を立ち上げた。ユニバーサルファッション協会は、岐阜県が設立した「ノーマライゼーション推進委員会」が前身。

・ユニバーサルファッション協会は企業約100社、個人約200人が参加しているNPO。同協会の定義では、体形や年齢、性別、人種、障害にかかわらず、だれもが楽しめるファッション。「サイズや体形に不満を持つ消費者に対応した商品」や「機能性にすぐれた商品」から「介護用衣料や障害に適応した専門品」まで含まれる。

周防機械 山口県防府市(ちゅうごく元気カンパニー) /広島(2002年12月18日)

■いつ?
2003年
■どこで?
記載なし
■誰が?
株式会社周防機械
■何をした(する)?
「PKラバー」の販路開拓を本格化させる。
■なぜ?
廃タイヤの野積みが全国各地で問題化し、一方で障害者やお年寄り、子どもにやさしい「ユニバーサルデザイン」の街づくりが叫ばれる。「PKラバー」をこうした追い風に乗せていくため。
■どのように?
・歩道の縁石を覆う防護材。着色したゴムで縁石を目立たせ、車の乗り上げ事故を防ぐと同時に、歩行者や自転車が転倒した時のクッションの役割も果たす。人々(ピープル)に優しい(カインド)という意味で「PKラバー」と名付けた。

・道路管理者の自治体に売り込むほか、「縁石を企業のイメージカラーにして誘客に役立てたい」というコンビニエンスストアなどからの引き合いもあるという。約30センチ四方のマットをパズルのように組み合わせ、ベランダなどに敷き詰める家庭用商品も開発した。

・「PKラバー」は9~11月に東京など3カ所で開かれた「全国地場産フェア」(経済産業省など主催)で優秀賞に選ばれた。

・村田社長が勤めていた鉄工会社から独立する形で79年に創業。資本金1千万円。従業員17人。創業以来、防府市に進出した大手自動車メーカー、マツダなどを取引先に、産業用機械、自動車部品メーカーとして成長。今年5月に撤退した自動車部品製造に替わる柱として、リサイクルゴム製品の開発に4人のスタッフを充てる。

話題騒然 “ゆっくり聞こえるラジオ”約3万5千円の性能(2002年12月20日)

■いつ?
2002年12月
■どこで?
記載なし
■誰が?
NHK放送技術研究所(システム開発),日本ビクター株式会社(開発・販売)
■何をした(する)?
通称“ゆっくり聞こえるラジオ”「きき楽」を発売した。
■なぜ?
きっかけは12年前、お年寄りから寄せられた「話が速すぎる」というNHKへの投書だった。
■どのように?
・NHK放送技術研究所が努力を重ね、音声をリアルタイムでデジタル信号処理するシステムを開発した。10年ほど前には試用機ができていたが、高音質を実現するために研究を重ねてきた。

・家電業界でUDはもう常識だが、日本ビクターはさらに客層を絞り込み、新たに“シルバー家電”分野に進出した。「きき楽」は、第1号商品だ。今後は「ゆっくり聞こえるテレビ」などの商品化も検討する。

・オープン価格で、都内の電器店で税別3万4800円だった。

日本ビクター ラジオRA-Hシリーズ(クリーンヒット!)(2002年12月21日)

■いつ?
2001年初め
■どこで?
記載なし。
■誰が?
日本ビクター株式会社
■何をした(する)?
ラジオRA-H5とRA-H7(テレビ音声付)を2年の開発期間を経て、発売した。
■なぜ?
・古い老人イメージを押しつけるような製品に、今の高齢者は見向きもしない。とデザイナー青木淑江さんは確信していた。

・青木さんの願いは「あっという間に消えるベストセラーではなく、ロングセラー」だった。

■どのように?
・コンセプトは単純だった。「ユニバーサルデザインのラジオ」。高齢者や障害者を含め、あらゆる人たちが使いやすいデザインにするということだ。そのために、あえてローテクであるダイヤルチューナーや、凸凹の多いスイッチにこだわった。1万円前後と、単なるラジオとしては少し高価だった。

・開発にあたって、青木さんは2組の薄い手袋を用意した。2重に着用すれば、高齢者の操作感を疑似体験できると考えた。周囲に狙いを伝えることができた。弱視を体験できる眼鏡は、社費で買ってもらった。日本語表記に加え、弱視者には格段に読みやすいバリアフリー書体も採用された。

・長時間、聞き続けても疲れにくい音質のスピーカーの開発は、技術者が積極的に引き受けてくれた。

・最後まで譲らなかったのが、明るい木目の外観だった。「高齢者向きなら重厚に暗めの色調を」という意見と対立した。高齢者対象のモニター調査を実施すると、「おしゃれ」「かわいい」と明るい色を支持する声が圧倒的だった。

・青木さんが「使いやすさ」を意識するようになったのは、93年にバリアフリー商品を考える異業種交流会に参加したことがきっかけだった。「学んだというより、活動を通して障害を持つお友達がたくさんできたことが大きかった」と話す。

・それから2年足らず。「月産2500台を順調にさばいている」(同社広報室)。今月初めには、デザインを踏襲しながら、話し始めの速度を落とす「ゆっくり聞こえる機能」を搭載した話題の新製品もシリーズに加えた。

仕事始め、知事「他県の見本に」 熊本市長「市政改革元年」/熊本(2003年01月07日)

■いつ?
2003年1月6日
■どこで?
熊本県庁
■誰が?
潮谷義子熊本県知事
■何をした(する)?
仕事始め式で潮谷知事があいさつした。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
ユニバーサルデザインの展開や地方分権の推進、市町村合併の取り組みの3点をあげ、「今年は、変革と再構築の年。国や他県の動向を見るのではなく、他県が熊本に学ぶような施策を展開してほしい」と話した。