UDの情報、投稿求める 県、HP充実・普及に力 /熊本(2003年01月18日)

■いつ?
2003年1月頃
■どこで?
熊本県
■誰が?
熊本県
■何をした(する)?
年齢や性別、障害の有無などに関係なく、だれにでも使いやすいモノや生活環境をめざす「ユニバーサルデザイン(UD)」。この考えを取り入れた観光スポットや公共施設などをホームページで紹介する取り組みを進めている。
■なぜ?
・「UDマップ」に書かれたポイントは、各市町村でほぼ1カ所ずつと少ない。県は一般に投稿を呼びかけているが、1件も書き込みがなかった。

・県は、利用者らのさまざまな情報や意見を集め、UDの考え方を取り入れた町づくりを各地で進めてもらいたいという。

■どのように?
・県企画課が中心となってつくったホームページの名称は「ユニバーサルデザイン・ネット」。コーナーの一つが「UDマップ」で、市町村別に調べた情報を写真入りで掲載している。

・発端は、00年12月に開催された政府のミレニアム事業「インターネット博覧会(通称・インパク)」。県はテーマとしてUDを出展。昨年7月、このホームページに手を加え、現在のネットを立ち上げた。1日平均300~400のアクセスがあるという。

・各地域振興局ごとにリポーターを募ることになった。地元の観光スポットなどを取材して原稿にまとめ、ホームページに掲載するのが役目だ。各市町村に最低1人は確保する。リポーターでなくても、ホームページへの書き込みは自由。

・職員を講師として派遣し、リポーターに原稿の書き方などを説明する養成講座を開催。

指針の推進へ県が人材募集 ユニバーサルデザイン /福島(2003年01月23日)

■いつ?
2003年1月22日
■どこで?
福島県
■誰が?
福島県
■何をした(する)?
推進本部会議でユニバーサルデザイン推進パートナーを募集する方針を決めたことを明らかにした。
■なぜ?
人権が尊重され、すべての人が生きやすい社会を目指すための「ユニバーサルデザイン推進指針」を昨年発表したことにより。
■どのように?
・「パートナー」はユニバーサルデザインに関する知識をもつ個人、事業所やNPOなどの団体を想定。県民からの相談に答えたり、県への具体的な取り組みの提案をしたりする。

・県は来年度からユニバーサルデザインに関する人材養成講座を開く方針で、講座の修了者から個人のパートナーを募集する予定。団体の募集は2月から始めたい考え。

・ユニバーサルデザインの考え方を全職員が理解するよう、4月に冊子を配る。来年度の庁内の機構改革に併せ、各部局と各グループごとにリーダーを置き、ユニバーサルデザイン情報の収集や啓発を図るという。

福岡敏成さん 人にやさしい街づくりを(まちかど通信) /福井(2003年01月23日)

■いつ?
2003年2月15日午後1時~
■どこで?
福井県福井市
■誰が?
福井アーバンデザイン研究会
■何をした(する)?
都市のユニバーサルデザインに関するワークショップを開く。
■なぜ?
不便なところや改善点を話し合い、提案書の作成につなげるため。
■どのように?
・参加者は車いすやアイマスクを使い福井駅前を歩く。県民会館5階研修室に集合。問い合わせはファクス(0776・29・2523)で。

・都市のユニバーサルデザインとは、年齢や障害の有無によらず、誰もが住みよいと思う街づくりのこと。

案内、みんなに好評 ユニバーサルデザイン化 県立総合病院/静岡(2003年01月24日)

■いつ?
2002年2月工事開始(11月にほぼ完成。現在は、利用者の声を採り入れながら、細部の見直しをしている。)
■どこで?
静岡県立総合病院(静岡市)
■誰が?
静岡県
■何をした(する)?
院内を改修し、ユニバーサルデザインを本格的に導入した。
■なぜ?
・年齢や障害などに関係なく、誰もが快適に使える病院にするため。

・同病院には1日約1700人の外来患者が訪れる。これまでは壁に張り紙などをして案内していたが、建物自体も大きく、「行きたい診療科が見つからない」などの苦情が寄せられていた。

■どのように?
・標識を見やすくしたほかに、色や音なども使い分けて、案内・誘導の情報を充実させた。「院内がわかりやすくなった」と、利用者の評価も上々で、県はほかの医療機関への普及を目指している。

・現在地や目的の場所がすぐわかるように、4本ある廊下の壁に緑・赤・青・藤色の線を引き、色分けした。各診療科に番号をつけ、大きく見やすい番号札を壁や天井に設置した。

・目が不自由な人のためには、廊下の交差点内で、天井から鳥のさえずりを流したり、床の材質を滑りにくくしたりする工夫もしている。

・元気な人も体の不自由な人も、年齢に関係なく簡単に安全に使えるのが「ユニバーサルデザイン」。そのモデル施設を県内につくろうと、県が約1900万円かけて改修した。

・県ユニバーサルデザイン室は「障害者やお年寄りだけでなく、漢字が読めない外国人らにも配慮した病院づくりができたと思う。ここを一つのモデルにして、ユニバーサルデザインを普及させたい」としている。

高齢・障害者に優しい社会は? 県、来月4日事業発表 /三重(2003年01月29日)

■いつ?
2003年2月4日午後1時半~
■どこで?
三重県庁講堂(津市広明町)
■誰が?
三重県
■何をした(する)?
県庁内外で実施してきた関連事業の発表会と講演会を開催する。
■なぜ?
高齢者や障害者にも優しい社会づくりを目指して。
■どのように?
・00年度に完成した松阪県民局庁舎の改築前、高齢者の意見を採り入れた経緯などを、携わった職員が発表する。

・元日本IBM社員で、障害者でも使いやすいホームページの作製などのコンサルタント会社「ユーディット」代表の関根千佳さんが、自著「『誰でも社会』へ」(岩波書店)と同じ題名で記念講演する。

・参加無料。約300人参加可能。希望者は、県健康福祉部ユニバーサルデザインチーム(059・224・3349、ファクス=224・2340、メール=ud@pref.mie.jp)で申し込む。当日まで受け付ける。