■いつ? |
---|
2003年2月頃 |
■どこで? |
埼玉県熊谷市 |
■誰が? |
熊谷市 |
■何をした(する)? |
車いすのタイヤの間隔に合わせた勾配(こうばい)のある2本の溝を市内2カ所の交差点に設置した。 |
■なぜ? |
・車いすで生活する人から「横断歩道を渡り切っても、車道から歩道に上がるときの段差がつらい」という声が多く寄せられた。
・交差点での歩道と車道の段差は、車いすの人には難敵だが、つえを使う視覚障害者にとっては境目を知る大事な印――。埼玉県熊谷市は、こんな二律背反の問題に一つの答えを出した。 |
■どのように? |
・横断歩道の出入りの段差に溝を作る発想は昨春、都市計画課の職員が思いつき、職員自らノミと金づちで市内の交差点に2本の溝を掘り込んだ。車いす利用者に通ってもらうと、「これはいい」と喜ばれた。
・同課は溝の深さや幅を変えた複数の模型を用意。昨年7~12月、車いす利用者と熊谷盲学校の卒業生ら延べ約20人の協力を得て実験を繰り返した。この結果、幅25センチの溝2本を、30センチ間隔で並行に設置する形状なら、車いすがスムーズに登れ、視覚障害者も溝の存在を認識しやすいことがわかった。 ・同市は04年までに28カ所の交差点で同様の改造をするという。 ・国土交通省「道路空間のユニバーサルデザインを考える懇談会」座長の久保田尚・埼玉大助教授によると、従来の取り組みは、段差をできるだけ小さくするか、全体をスロープにし、その角度で調整しようという発想だったという。 ・久保田助教授は「これまでは両者の希望を両立しようという取り組みがなかった。熊谷市の手法は単純だが、誰も思いつかなかった方法で、まさにコロンブスの卵的発想だ。将来的には全国標準にもなりうる」と話している。 ・車道と歩道の段差については、年明けに国土交通省が出したガイドラインでも「望ましい縁端構造について検討し、決定する」とされ、今のところ「全国標準」と呼べるモデルはない。 |
jitsuken
高専・高看、大学設置後支援 札幌市に富士ゼロックス /北海道(2003年02月07日)
■いつ? |
---|
2003年2月6日 |
■どこで? |
北海道札幌市 |
■誰が? |
富士ゼロックス株式会社 |
■何をした(する)? |
札幌市が推進中の市立の高等専門学校・高等看護学院の4年制大学化について、桂信雄市長に大学設置後の支援などを申し入れた。 |
■なぜ? |
ユニバーサルデザインやエコデザインの視点を持った芸術と工学の融合、看護とデザインの学際的領域への取り組みなどの理念に共感を覚えたため。 |
■どのように? |
・支援には(1)同社の研究員の講師派遣や共同研究・技術支援(2)同社の海外研究所の協力による国際交流や海外での教育・研究活動(3)弱視者用拡大教材の作成など、をあげている。 |
都市の「優しさ」点検 視野狭め、車いすも使用 福井市 /福井(2003年02月16日)
■いつ? |
---|
2003年2月15日 |
■どこで? |
福井市中心街(福井県) |
■誰が? |
福井アーバンデザイン研究会 |
■何をした(する)? |
「ユニバーサルデザインによる都市デザインワークショップ」が行われた。 |
■なぜ? |
障害者やお年寄り、子ども連れなど、誰にでも快適な町づくりを考えるため。 |
■どのように? |
・車いすに乗ったり、体におもりをつけたりした約30人が町を歩いて点検した。
・都市計画コンサルタントの大河内雅司さんがユニバーサルデザイン(UD)について講演し、バリアフリーという概念が主に車いすや杖(つえ)の使用者を対象とするのに対し、UDは高齢者や妊婦、荷物を持った人など、市民全般に対象を広げて使いやすさを配慮することだ――と説明した。 |
読者から /福島(2003年02月19日)
■いつ? |
---|
昨年秋 |
■どこで? |
ドイツ・ケルン市 |
■誰が? |
三保慶一さん |
■何をした(する)? |
「ケルン2020」の説明を受けた。 |
■なぜ? |
県の研修コースに参加することになり、ドイツのケルン市を訪れた。 |
■どのように? |
都市機能や経済面など八つの観点から、障害のある人もない人もともに生きる街を2020年までに実現する計画で、将来を見据えたビジョンと今日何をすべきかがプロジェクトチームにより進められている。 |
情報アラカルト /宮城(2003年02月19日)
■いつ? |
---|
2003年2月25日午後6時半~8時 |
■どこで? |
エルパーク仙台セミナー室(宮城県仙台市青葉区) |
■誰が? |
大場陽子さん(ユニバーサルデザイン研究所) |
■何をした(する)? |
「みんなで食卓を囲もう」と題し話す。 |
■なぜ? |
記載なし。 |
■どのように? |
高齢者の食を考える。参加費500円。電話日本科学者会議宮城支部(022・265・5050)。 |