「未来形」の姿現す 来年3月開業の新水俣駅 /熊本(2003年05月10日)

■いつ?
2003年5月頃
■どこで?
九州新幹線新水俣駅(熊本県水俣市初野)
■誰が?
日本鉄道建設公団,国,水俣市など
■何をした(する)?
新水俣駅(仮称)が、「未来形」の斬新な姿を現した。
■なぜ?
来年3月に開業する九州新幹線鹿児島ルート(新八代~鹿児島中央間)に新設される。
■どのように?
・駅前広場(4千平方メートル)をバスやタクシーへの乗り継ぎを配慮し、障害者らにやさしいユニバーサルデザインを採用して整える。

・今後は、並行在来線の肥薩おれんじ鉄道の新駅を設け、環境学習交流センター(仮称)を新幹線の高架下に建設する。

・駅舎と周辺整備の事業費は、日本鉄道建設公団20億円、国11億円、水俣市8億7千万円。

甲斐賢一さん 鉄輪地域の魅力伝えたい(人・交差点) /大分(2003年05月12日)

■いつ?
2003年5月頃
■どこで?
大分県別府市
■誰が?
甲斐賢一さん(ホテル経営)
■何をした(する)?
様々な分野の活動に参加。
■なぜ?
「地獄」で知られる鉄輪(かんなわ)地域の魅力を掘り起こし、国際交流など新しい風を入れようという考え。
■どのように?
・障害者も健常者も利用できる宿泊施設にとユニバーサルデザインの組織もつくった。「一生に一度でいいから大浴場に入りたいという障害者を受け入れて介助したが、感動しました」と語る。

・甲斐さんが代表でもあるNPO法人鉄輪湯けむり倶楽部では、色が変化する温泉や豚まんの地獄蒸しがある温泉街の散策案内などを手がける。

・別の組織では、イタリアで盛んな温泉泥を利用した美容(ファンゴエステ)を新事業として始めた。

・高校教師として5年間勤めた後、家業を継いだ。「まちづくりをする上で大切なのはリーダーに負担をかけすぎないこと。ボランティアが集まらないまちに未来はない」とNPO加入費を千円にした。

トヨタ、新型ラウム発売 小型乗用車(情報ファイル)(2003年05月13日)

■いつ?
2003年5月12日
■どこで?
記載なし
■誰が?
トヨタ自動車株式会社
■何をした(する)?
小型乗用車のラウムの新型を発売した。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・だれでも使いやすい設計を目指す「ユニバーサルデザイン」を開発の狙いに据え、助手席とその後ろの座席の間にある支柱をなくし、乗り降りをしやすくした。

・排気量は1.5l。標準モデルの価格は161万8千円(北海道は2万円、沖縄は2万2千円高)。全国のネッツ店とビスタ店で取り扱う。

候補者アンケート:上 知事選(阿波の選択03) /徳島(2003年05月15日)

■いつ?
2003年5月頃
■どこで?
徳島県
■誰が?
朝日新聞徳島支局
■何をした(する)?
不信任への是非や必要と考える公共事業、議会との調整など、県政の課題計10問についてアンケートした。回答を2回にわたって紹介する。
■なぜ?
18日の知事不信任に伴う出直し知事選の投開票に向け、有権者の判断材料のひとつにするため。
■どのように?
予算が限られたなか、公共事業の質的転換が問われています。必要とされる公共事業について、その中身や条件をどのように考えますか。という質問に対し候補者の1人飯泉嘉門氏は「ユニバーサルデザイン化された公共事業や、南海地震対策などの緊急災害対策、さらには自然を壊すのではなく創造的な事業を推進します。」と回答。

福祉観光地めざそう 高山市の取り組み紹介 萩でフォーラム/山口(2003年06月04日)

■いつ?
2003年6月3日
■どこで?
サンライフ萩(山口県萩市)
■誰が?
山口県
■何をした(する)?
県観光ユニバーサルデザインフォーラムを開催した。
■なぜ?
福祉観光都市を目指して。
■どのように?
・高齢者や障害者にやさしい観光地づくりをテーマに、県などが主催で行われ、観光・福祉関係者ら約300人が出席した。観光客数を飛躍的に伸ばしている岐阜県高山市の取り組みが紹介され、パネルディスカッションもあった。

・高山市の取り組みを紹介したのは飛騨高山観光客誘致促進東京事務所代表の山本誠さん。同市は人口約6万7千人で、萩市と同規模の観光都市だが、90年に252万人だった観光客が93年には17・5%減の208万人に。これを契機に、人にやさしいまちづくりが始まったという。

・道路の段差をなくし、市内36カ所に公衆トイレを設置。車いす対応のトイレも120カ所に設けた。買い物に疲れたら休む休憩ベンチも拡充させた。すべての市民がまちに出やすくなった。特に高齢者や障害者、主婦層のストレス解消にもつながったという。
 「住みよいまちは行きよいまち」を打ち出し、減りつつあった観光客も増え始め、01年には322万人と93年から54・8%も増加した。宿泊客も89万人から149万人と67・4%の伸び。山本さんは「2050年には日本の人口は1億人を割る。65歳以上の高齢者人口は35・7%になる。高齢者・身障者対応のまちづくりがますます必要になってくる」と話した。