[元気王国]町立香良洲小学校 障害、高齢者の疑似体験で大変さ知る=三重(2003年12月3日)

■いつ?
2003年12月頃
■どこで?
香良洲町
■誰が?
「バリアフリー香良洲」(木下美佐子代表)が、PTAと共同で開催。
■何をした(する)?
「子ども体験フェスティバル」を開いた。
■なぜ?
講演会や疑似体験を通じて障害者や高齢者の気持ちや不便さを知ってもらうため。
■どのように?
・盲導犬と生活している三重補助犬普及協会理事長の多賀輝宏さん(66)が、補助犬法が施行された十月以降も、入店やタクシーの乗車を断られた体験をもとに「盲導犬は私の一部。バリアフリーは制度や設備よりも、心の問題」などと話した。児童らは多賀さんの話に聞き入った。

・県肢体不自由者協会の倉田大輔さん(24)の指導で車いすバスケットのシュートに挑戦したり、高齢者疑似体験では、サポーターや視野が狭くなるゴーグル、おもりをつけ、校舎内を歩き、階段の上り下りなどの不便さを実感した。

・バリアフリー香良洲は、段差などの障害を取り除く「バリアフリー」と、すべての人が使いやすいように街や製品を設計する「ユニバーサルデザイン」のまちづくりを目指している。

車いす通学の大変さ痛感 別府大学通りで市議ら30人体験 /大分(2004年02月16日)

■いつ?
2004年02月15日
■どこで?
別府大学通り(大分県別府市)
■誰が?
米倉仁理事長(NPO法人自立支援センターおおいた),市職員や市議らと別府大の教授を含めて約30人
■何をした(する)?
車いすに乗って道路の段差など実態を体験する「バリアフリー探検」。
■なぜ?
車いす利用者らに動きやすい街になっているかをチェックする。
■どのように?
・1キロ余りを車いすで移動。道路や側溝の蓋(ふた)の段差、トイレが利用しやすい構造になっているかを調べた。

・市は来年度、バリアフリー基本構想をまとめる予定。

ユニバーサルデザイン、県が普及へ研究会 3年かけて事例集/青森(2004年02月16日)

■いつ?
2004年02月15日
■どこで?
ぱ・る・るプラザ青森(青森市)
■誰が?
青森県文化・スポーツ振興課(開催),清水政司さん(地域開発研究所主任研究員)(講演),高橋締子さん(一般公募)(講演),越後智子さん(一般公募)(講演)
■何をした(する)?
第1回ユニバーサルデザイン研究会を開いた。
■なぜ?
すべての人に使いやすいユニバーサルデザインの考え方を県内に浸透させるため。
■どのように?
・今後3年間で5回程度の研究会を開く中で県民の声を探り、ユニバーサルデザインを定着させていく。

・会員は交通や観光、建築などの業者と障害がある人も含む一般公募で選ばれた県民ら約30人。

・最終的に06年3月には、関係業界向けにユニバーサルデザインの具体的な事例や効果を紹介した事例集をまとめる予定。

元「厚生族」(野呂式 04年度県予算:2) /三重)(2004年2月18日)

■いつ?
2002年度
■どこで?
三重県
■誰が?
北川前三重県知事
■何をした(する)?
ユニバーサルデザイン構想などの流行事業をプログラムとして採択。
■なぜ?
流行性、戦略性を県政に求めていた。
■どのように?
新事業はコンペ方式で各部がアイデアを競う方式で獲得。

[ユニバーサル社会]「旅」などテーマに議論 先月、都内で公開教室(2003年12月5日)

■いつ?
2003年11月28日,29日
■どこで?
東京・新宿
■誰が?
主催・ユニバーサルデザインネットワークジャパンなど
■何をした(する)?
オープンスクール「ゆにばーさるでざいん広場」を開いた。
■なぜ?
だれにでも使いやすいことを目指すユニバーサルデザイン(共用)について様々な角度から考えてもらうため。
■どのように?
・旅、ものづくり、住宅など六つのセミナーに分かれ、各分野の現状やユニバーサルデザインの考えをどう生かすかについて考えた。

・「旅」のセミナーでは、全日空社員で障害者や高齢者の旅行支援を担当した石倉康範さんが、体に障害のある国内線利用者がこの十年で倍以上に伸びていることを報告。「どのような手伝いが必要なのか、社内でもまだ意識に温度差がある。人を育てていくことが大事だ」と語った。

・障害者の旅行支援などを行うJTMバリアフリー研究所の草薙威一郎所長は「高齢者や障害者の旅行が増えるにつれて、段差の多い寺院など文化財のバリアフリー化が大きな問題になる」と指摘。現行の文化財保護法は文化財の保存だけでなく活用を目的にしているが、文化財を改築してスロープなどを付けることは難しいのが現状。「世界中で同じ問題が生じている。これからの課題だ」と語った。

・このほか「住まい」をテーマにしたセミナーでは、静岡文化芸術大の古瀬敏教授が住宅建設にあたって「床に段差を作らず、車いすが通れる空間を確保するなどしておけば、将来、体に支障が生じてもわずかな改修ですむ」とアドバイス。

・「接客法」を学ぶセミナーでは、聴覚障害のある神奈川工科大非常勤講師の松森果林さんが「たとえ手話ができなくても、メモ用紙を一枚、ポケットに忍ばせておけば、聴覚障害者に接する際にあわてなくてすむ。ふだんからいろいろな人が来ることを想定しておくことが大事」と指摘した。