便利グッズで、見えにくくても安心 弱視者向けカタログ出版(2002年09月08日)

■いつ?
月に4日
■どこで?
東京・水道橋駅近くのビルの一室
■誰が?
会社員や主婦など20人の弱視者
■何をした(する)?
福祉系出版社の「大活字」が場所を提供し、「便利グッズサロン」として開放する。
■なぜ?
全国に弱視者は約20万人と言われるが、生活支援についての情報サービスは行き届かず、周囲の理解も得にくいのが現状。それがまた外出の機会を遠ざけるという悪循環を招く。
■どのように?
・棚には拡大読書器のカタログをはじめ、家事用品やおもちゃ、文房具などがぎっしり並んでいる。販売ではなく、商品を試して選択に役立ててもらうのが目的。

・全国にサロンでの蓄積を届けようと、弱視の人たちが、自ら選んだ生活用品をカタログ「見えない・見えにくい人の便利グッズファイル」にまとめた。商品紹介だけでなく、具体的な使い方のアドバイスをのせた。巻末には全国の支援団体や施設のデータもついている。

・「見えない・見えにくい人の便利グッズファイル」は本体1900円。音訳テープ版も販売する。サロンも含め問い合わせは大活字(03・5282・4361)へ。

・ユニバーサルデザインを取り入れた商品開発は盛んだが、自分にぴったりのものに巡り合うのは難しい。

環境・福祉配慮、快適な暮らし 静岡で27日から展示 /静岡(2002年09月19日)

■いつ?
2002年9月27日~29日
■どこで?
ツインメッセ静岡(静岡県静岡市曲金3丁目)
■誰が?
記載なし
■何をした(する)?
環境や福祉に配慮した快適な社会づくりを提案する「しずおか環境・福祉・技術展」を開催する。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・民間企業243社をはじめ、NGOやNPOなどの団体、県内の高校、大学が、環境、福祉、産業技術の3ゾーンに分かれ参加。

・第3回の今回は、模擬住宅に、高齢者や障害者に配慮したユニバーサルデザインのキッチンや家電を設置した広場など、来場者が自由に体験できるコーナーを多く設けている。また、商談スペースもある。

・期間中は、ケナフを使った紙すき教室、健康セミナーなど様々な講座も開かれる。入場無料。問い合わせは、しずおか産業創造機構(電話054・254・4512)へ。

バリアない街めざす ユニバーサルデザインの作品募集 /兵庫(2002年09月19日)

■いつ?
2002年9月頃
■どこで?
兵庫県神戸市
■誰が?
長田区ユニバーサルデザイン研究会
■何をした(する)?
第1回神戸ユニバーサルデザイン大賞をつくった。
■なぜ?
障害や年齢にかかわらず、誰もが使いやすい製品やサービスの規格を目指すユニバーサルデザイン。この考え方の普及に取り組む神戸市の「長田区ユニバーサルデザイン研究会」が、市民から新しい知恵を募ろうと。
■どのように?
・小学校でデザインについて講演をするなど、より多くの人に興味を持ってもらおうと活動してきた。大賞をつくったのはその一環。

・一般部門(大賞は賞金5万円)と中学生以下のジュニア部門(同図書券1万円分)がある。募集は30日までで、すでに100点以上のアイデアが寄せられている。

・大賞などの優秀作品は11月2日、JR新長田駅前で開く「こうべユニバーサルデザインフェア」で発表し、イメージ図をパネルにして区役所などで展示していく予定。問い合わせは同研究会事務局(078・579・2311)。

・「ユニバーサルデザインの思想を街づくりに生かしていこう」。そんな発想からこの研究会は生まれた。区社会福祉協議会、市民団体、民間企業の代表者らで昨年7月に旗揚げした。

見る聴く遊ぶ 週末案内 /福島(2002年09月20日)

■いつ?
~2002年9月22日午前10~午後5時
■どこで?
ビッグパレットふくしま(福島県郡山市)
■誰が?
ふくしまユニバーサルデザインフェスティバル実行委員会
■何をした(する)?
ふくしまユニバーサルデザインフェスティバル2002を開催。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
「べんり・やさしい・うつくしい」をテーマに誰もが快適で公平に利用できる製品、サービス、システムなどを展示。入場無料。問い合わせは同実行委員会事務局(024・921・2620)へ。

ユニバーサルデザイン 誰でも手軽に使える工夫(住まい演出)(2002年09月28日)

■いつ?
2002年9月頃
■どこで?
記載なし
■誰が?
記載なし
■何をした(する)?
便利でおしゃれに使える住まい関連のユニバーサルデザイン商品の紹介。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・子どもでもお年寄りでも、元気な人も体が不自由な人でも、簡単に安全に使える。それがユニバーサルデザインです。生活雑貨、服飾から街づくりまで幅広く採り入れられている考え方で、来春からは住宅や日用品などに統一ブランドも登場するようです。

・食器類。料理の最後のひとさじがすくえなくておっとっと……。そんな経験はありませんか。片側のへりが湾曲しているデザインの器だと、だれでも上手に食べられます。くちびるにフィットするスプーンや、切る機能もあるフォークは、左手用もあります。器がすべらないように表面が加工されているトレーや、滑り止め付きの器も、配ぜんや食卓で活躍します。

・ユニークなカップ類は、陶磁器デザイナー森正洋さんの作品です。へこみや突起が手になじんで持ちやすいのが特徴です。「10代の娘も、50代の自分も、70代の母も、交換しあいながら使える」と、販売店の担当者は言います。

・住宅建築では「バリアフリー」と混同しがちですが、ある住宅デザイナーは「いろんな形に組み替えられるテーブルや、いざというときは通路にも使える収納、台車方式でそっくり移動可能な畳の間など、部屋の形態や用途、家族構成の変化に合わせて対応できる住まいの形で、ただバリアをなくすだけではありません」と言います。引き出すといすになる玄関収納。天板のへりをくりぬいた手すりもついています。くつをはくときにいすがあると楽だし、手すりにはステッキやかさをかけることもできます。

・食器800円から。ファンシーカップ1500円。「アズモア自由が丘店」03・5729・7137▽手すり付き玄関収納18万円から。「(株)地域生活情報センター」03・3444・8755▽バスピロー3800円。フリースツール4800円。ブラシ3200円から。「松屋銀座7階ユニバーサルスクエア」03・3567・1211