使いやすさ、県産品にも デザイン講習会開催 盛岡 /岩手(2002年12月06日)

■いつ?
2002年12月4日
■どこで?
プラザおでって(岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目)
■誰が?
岩手県工業技術センター
■何をした(する)?
フィンランドのデザイナー、シモ・ヘイッキラさんが講師のデザイン講習会を開いた。
■なぜ?
県内産品を誰もが使いやすく魅力あるものにするため。
■どのように?
・ヘイッキラさんはインテリアや家具にユニバーサルデザインを採り入れる世界的なデザイナー。講演で「長い間使えて、いつも新鮮に見える物を目指す。必要と無駄を考え、手を加えても自然を壊さないようにする」などと話した。

・盛岡市の建築士、上田吹黄さんは「どこにあっても違和感のない作品を参考にしたい」と熱心にスケッチをしていた。約120人が受講した。

ユニバーサルデザインでよみがえる街 米NPO所長が講演 /高知(2002年12月10日)

■いつ?
2002年12月頃
■どこで?
高知市内のホテル
■誰が?
高知県政策総合研究所など
■何をした(する)?
「ユニバーサルデザインのまちづくり」について語り合うシンポジウムを開催した。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・ユニバーサルデザインとは「年齢や障害に関係なく、すべての生活者に適合するデザイン」と定義されている。米国のNPOアダプティブ・エンバイロメンツセンターのバレリー・フレッチャー所長は、この概念をボストン市民などと協調し「かつて全米一汚れていたボストンの臨海地域」をユニバーサルデザインでよみがえらせた実績をスライドで紹介した。

・橋本知事や、高知市の松尾市長などが参加し、パネルディスカッションもした。その内容などは来年2月ごろ、県政策総合研究所のホームページhttp://www.kprc.org/でも公開される予定。

おしゃれ追求、楽しい服に ユニバーサルファッション 【名古屋】(2002年12月13日)

■いつ?
2002年12月頃
■どこで?
記載なし
■誰が?
ユニバーサルファッション協会
■何をした(する)?
性別、体格、年齢、障害の有無を超え、おしゃれを楽しめる洋服づくりを目指すユニバーサルファッション。
■なぜ?
これまでは着やすさなどの機能面が注目されるあまり、「おしゃれ」の面が忘れられがちだったため。
■どのように?
・「みんなが楽しめる」というユニバーサルファッションの原点を見つめ直し、「おしゃれ」に光をあてる動きが広がっている。

・東京・銀座の松屋でユニバーサルデザイン(UD)の商品を扱う「ユニバーサルスクエア」が、10月からUD商品の企画販売会社「トライポッド・デザイン」の洋服を置き始めた。

・「ユニバーサルファッション協会」は、企業、消費者にユニバーサルファッションの理念を理解してもらおうと11月下旬に「ユニバーサルファッション宣言」を出版。スポーツメーカーと協力し、機能性とデザインを組み合わせたスニーカーを手がけたデザイナー山本耀司氏らの動きを紹介した。

・東海地方では大学教授やファション関係者らユニバーサルファッション協会のメンバーが先月下旬、中部UF研究会を立ち上げた。ユニバーサルファッション協会は、岐阜県が設立した「ノーマライゼーション推進委員会」が前身。

・ユニバーサルファッション協会は企業約100社、個人約200人が参加しているNPO。同協会の定義では、体形や年齢、性別、人種、障害にかかわらず、だれもが楽しめるファッション。「サイズや体形に不満を持つ消費者に対応した商品」や「機能性にすぐれた商品」から「介護用衣料や障害に適応した専門品」まで含まれる。

周防機械 山口県防府市(ちゅうごく元気カンパニー) /広島(2002年12月18日)

■いつ?
2003年
■どこで?
記載なし
■誰が?
株式会社周防機械
■何をした(する)?
「PKラバー」の販路開拓を本格化させる。
■なぜ?
廃タイヤの野積みが全国各地で問題化し、一方で障害者やお年寄り、子どもにやさしい「ユニバーサルデザイン」の街づくりが叫ばれる。「PKラバー」をこうした追い風に乗せていくため。
■どのように?
・歩道の縁石を覆う防護材。着色したゴムで縁石を目立たせ、車の乗り上げ事故を防ぐと同時に、歩行者や自転車が転倒した時のクッションの役割も果たす。人々(ピープル)に優しい(カインド)という意味で「PKラバー」と名付けた。

・道路管理者の自治体に売り込むほか、「縁石を企業のイメージカラーにして誘客に役立てたい」というコンビニエンスストアなどからの引き合いもあるという。約30センチ四方のマットをパズルのように組み合わせ、ベランダなどに敷き詰める家庭用商品も開発した。

・「PKラバー」は9~11月に東京など3カ所で開かれた「全国地場産フェア」(経済産業省など主催)で優秀賞に選ばれた。

・村田社長が勤めていた鉄工会社から独立する形で79年に創業。資本金1千万円。従業員17人。創業以来、防府市に進出した大手自動車メーカー、マツダなどを取引先に、産業用機械、自動車部品メーカーとして成長。今年5月に撤退した自動車部品製造に替わる柱として、リサイクルゴム製品の開発に4人のスタッフを充てる。

話題騒然 “ゆっくり聞こえるラジオ”約3万5千円の性能(2002年12月20日)

■いつ?
2002年12月
■どこで?
記載なし
■誰が?
NHK放送技術研究所(システム開発),日本ビクター株式会社(開発・販売)
■何をした(する)?
通称“ゆっくり聞こえるラジオ”「きき楽」を発売した。
■なぜ?
きっかけは12年前、お年寄りから寄せられた「話が速すぎる」というNHKへの投書だった。
■どのように?
・NHK放送技術研究所が努力を重ね、音声をリアルタイムでデジタル信号処理するシステムを開発した。10年ほど前には試用機ができていたが、高音質を実現するために研究を重ねてきた。

・家電業界でUDはもう常識だが、日本ビクターはさらに客層を絞り込み、新たに“シルバー家電”分野に進出した。「きき楽」は、第1号商品だ。今後は「ゆっくり聞こえるテレビ」などの商品化も検討する。

・オープン価格で、都内の電器店で税別3万4800円だった。