知事選 候補の横顔紹介 後藤道雄氏、潮谷義子氏=熊本(2004年3月20日)

■いつ?
2004年3月18日
■どこで?
熊本県
■誰が?
潮谷義子氏
■何をした(する)?
熊本県知事選が告示された。新人、現職の2人が立候補、精力的に各地を回り、支持を訴えている。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・潮谷氏は、2004年の熊本知事選で県政の継続性を訴えて再選を目指した。
・行財政基盤の立て直し、川辺川ダム建設問題を見極めなければならない。UDを浸透させ、九州新幹線(新八代―鹿児島中央)は観光、産業復興に生かす。「夢はいっぱい描いている。でも、財政が厳しい」と話す。
・熊本前知事急逝に伴う前回選挙で、副知事から全国2人目の女性知事になった潮谷氏。坂本村の県営荒瀬ダムの撤去方針を決め、南小町のホテルによるハンセン病療養所入所者の宿泊拒否問題にも力を注いだという。
■参考資料
「知事選 候補の横顔紹介 後藤道雄氏、潮谷義子氏=熊本」『読売新聞』2004年3月20日,朝刊,34面

北陸新幹線の駅舎、地元に合う造りに 上越市長が要望=新潟(2004年4月9日)

■いつ?
2004年4月8日
■どこで?
「鉄道建設本部北陸新幹線建設局」(長野県長野市)
■誰が?
木浦正喜上越市市長(当時)
■何をした(する)?
2013年頃開業予定の北陸新幹線(長野―富山間)の上越駅(仮称)に関して、地元に合った駅舎建設を求める要望書を提出した。
■なぜ?
上越地域の特性を踏まえた駅舎の建設を求めるため。
■どのように?
・市民や有識者が組織される検討委員会が、駅のデザインについて検討を重ね、市議会で意見を取りまとめた。
・要望書では、市や市議会の意見に配慮し、雪に強い機能やUDなど、地域の特性を踏まえた建設を求めた。
■参考資料
「北陸新幹線の駅舎、地元に合う造りに 上越市長が要望=新潟」『読売新聞』2004年4月9日,朝刊,31面

トヨタが「人にやさしい」展示場を新設 東京・江東の「メガ・ウェブ」内に(2004年4月22日)

■いつ?
2004年4月21日
■どこで?
「メガウェブ」(東京都江東区)
■誰が?
トヨタ自動車株式会社
■何をした(する)?
UDをテーマにした展示場を新設した。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・車のテーマ施設「メガウェブ」内にUDをテーマにした展示場を新設。年間60万人の来場を見込んでいる。
・1985年発売の「カリーナ」や2003年発売の「プリウス」の実車を展示し、乗り降りのしやすさを比較体験できるようにした。
■参考資料
「トヨタが「人にやさしい」展示場を新設 東京・江東の「メガ・ウェブ」内に」『読売新聞』2004年4月22日,朝刊,10面

開けやすい・漏れない・捨てやすい 食品の包装、便利に進化(2004年4月23日)

■いつ?
2004年4月頃
■どこで?
全国
■誰が?
明治製菓株式会社,国分株式会社,旭松食品株式会社,味の素株式会社
■何をした(する)?
食品包装の改良に取り組んでいる。
■なぜ?
UDの考え方が業界内に急速に浸透したから。
■どのように?
・2004年4月23日当時、明治製菓が地域限定で試作的に発売していたスナック菓子「カールカリット」の袋は上部のテープの端を横に引っ張るだけで簡単に開封できるという、それまでになかったデザイン。「テーブルの上に立つので、食べやすい」と評判だという。
・2004年までの数年の間に食品包装の改良や工夫は、盛んになってきたという。「廃棄しやすさ」も重視され始めたという。味の素はボトルの底に縦にみぞを入れたサラダ油を発売している。使用後に手で簡単にボトルを押しつぶすことができ、ゴミ減量につながる配慮だ。
・大日本印刷・包装総合開発センターの一岡幹朗さんは「当初は福祉の発想からスタートしました。今では誰でも使いやすい形(ユニバーサルデザイン)にと考え方も変わってきて、業界内に急速に浸透した」と言う。
第一生命経済研究所・副主任研究員の水野映子(えいこ)さんは「企業側は包装に工夫をし始めている。消費者にももっと関心を持ってもらいたい。身近な商品に目を向け、不便なところを企業に伝えていけば、もっと包装は変わると思います」と話す。
 
■参考資料
「開けやすい・漏れない・捨てやすい 食品の包装、便利に進化」『読売新聞』2004年4月23日,朝刊,23面

視覚障害者も利用できるHP 文字データ読み上げソフトで理解 河西さんに聞く(2004年4月24日)

■いつ?
2004年4月頃
■どこで?
大阪府和泉市
■誰が?
河西弘雄氏(イズミネットワークサービス代表)
■何をした(する)?
ホームページのユニバーサルデザインについての意見、改善案を提示した。
■なぜ?
目の不自由な人たちにとっての利用しやすいホームページが少ないから。
■どのように?
・全盲の人がパソコンを利用するときは一般的に入力はキーボードで、マウスは使わない。画面を見ることは出来ないので、画面上の文字データを読み上げるソフトを利用して、耳で内容を理解する。つまり、写真やイラストなどの画像データは読んでもらえないため、理解できない。

・河西さんが指摘した困ることは、ある自治体のホームページから相談窓口の一覧を表示した画面だった。法律相談や介護相談の日程や担当課の連絡先が並ぶ表はすべて文字が書かれている。しかし、データとしては写真と同じで、画像として扱われている。パンフレットなどをスキャンしただけのものなので当然、読み上げソフトでは書かれている内容を認識できない。重要な情報を知らせるページに、文字が”画像”として登録されているページは意外に多い。

・施設の行き方や交通案内などを略図を載せているところが目立つが、目の不自由な人には、全く認識できない。電話で相手に道順を説明するような文章で記述する必要があるという。例えば、国際障害者交流センター「ビック・アイ」(大阪府堺市)のホームページには、最寄の駅からの道順が「コンコースを上がり改札を出ます」「すぐに右折」というように、順を追って説明されている。車いす利用者のために、どこでエレベーターに乗ればよいのかの解説も付く。

・弱視の人にとって小さな文字は読みにくいし、白地に黒字の画面では文字がかすんでしまう。見やすいのは黒地に白か黄色の文字だという。コープこうべ(神戸市東難区)の共同購入注文ページには、読み上げソフト対応のコーナーがあり、クリックひとつで文字がふた回りほど大きく、黒地に黄色字の画面に切り替わる仕組みになっている。障害を持つ組合員らからの意見を参考に作った。

■参考資料
「視覚障害者も利用できるHP 文字データ読み上げソフトで理解 河西さんに聞く」『日本経済新聞』2004年4月24日,朝刊,24面