多彩なデザイン一堂に 富山北部高生が成果発表 県民会館美術館で=富山(2004年1月17日)

■いつ?
2004年1月16日
■どこで?
富山市の県民会館美術館
■誰が?
県立富山北部高校の生徒
■何をした(する)?
第39回北高展が開催
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・県内で唯一の商業デザイン科を持つ県立富山北部高校の生徒が授業や部活動で制作したポスターなどを一堂に展示する「第39回北高展」が開催された。

・展示されているのは同科のほか、情報処理科3年生が行った課題研究とデザイン部、美術部、書道同好会の作品計約450点。

・商業デザイン科の生徒の作品は、1年生がそれぞれが選んだ言葉をテーマにしたポスター、2年生は新聞広告や商品PRポスターなど。3年生は2~7人のグループに分かれ、それぞれ架空で設立したカフェや呉服店、駄菓子屋、弁当屋、通販会社などのロゴや商品デザイン、店舗模型などを展示している。

・UDの考え方を取り入れるなど、最近の商業デザインの流れに敏感に反映した作品が並び、多くの人が感心して作品に見入った。

魅力ある都市とは 愛知万博総合プロデューサー・木村さん、町づくり講演=高知(2004年01月24日)

■いつ?
2004年1月頃
■どこで?
高知市内のホテル
■誰が?
木村尚三郎・東大名誉教授
■何をした(する)?
「住んでよし、訪れてよしのまちづくり」と題して講演した。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・目指すべき都市像などについて考える「県ユニバーサルデザインシンポジウム―これからの都市と観光」(県政策総合研究所など主催)が、高知市内のホテルで開かれ約120人が講演などに耳を傾けた。

・シンポジウムは1999年から毎年開催され、今年が5回目。2005年に開かれる愛知万博で総合プロデューサーを務める木村尚三郎・東大名誉教授が講演。

・木村教授はバリアフリーとUDの違いについて「バリアフリーは障害のある人とない人の交流を考えていない。UDの根底には共助の社会を作ろうという考えがある」と説明。「たくさんの人が来る魅力ある都市は繁栄が約束されている。都市の特徴を出すために知恵を働かせる必要がある」と強調した。

誰もが使いやすい建物を 和歌山大の田原さん、自ら設計のホームで講義=和歌山(2004年1月27日)

■いつ?
2004年1月頃
■どこで?
さくら園 紀伊風土記の丘
■誰が?
田原左知氏(和歌山大経済学部非常講師)
■何をした(する)?
自ら内装の設計を手がけた老人ホームで和歌山大の学生に講義した。
■なぜ?
UDについて理解を深めてもらおうとした。
■どのように?
・田原氏が担当する今年度後期の授業「ユニバーサルデザイン論」(全7回)の一環で、受講する学生7人が参加した。

・田原氏は建物内を巡り、お年寄りだけでなく介護する人にも配慮した点を強調。段差をなくした玄関や地域の人々が集まって催しが開けるよう設けたスペース、落ち着けるようにと木材を多用したことなどを説明した。

・田原さんは「ただ段差を無くすだけでなく、転んだ人に手を差し伸べる気持ちが大切。ハードだけでなく、ソフトも考えるUDの原点をわかってもらえてうれしい」と話した。

[ユニバーサル社会]ノンステップバスに「標準型」 コスト減で普及に期待(2004年2月6日)

■いつ?
2005年度
■どこで?
記載なし。
■誰が?
国土交通省
■何をした(する)?
乗降口に階段がないノンステップバスの標準仕様を定めた。
■なぜ?
乗客の利便性向上とともに、製造コストの削減効果を狙ったため。
■どのように?
・標準仕様は「伝い歩きを考慮した握り棒や手すりなどを設置する」「降車ボタンはわかりやすく押し間違えにくい位置に設置する」など計39項目。UDの考え方に基づいて決めた。

・ノンステップバスについては、交通バリアフリー法で「地面から床の高さが30センチ程度」など基準が定められているだけ。各メーカーはバス会社の求めに応じて1台ごとに使用の異なるバスを注文生産している。このためコスト高になり、普及の妨げになっていた。

・使用については、すでに自動車メーカーやバス会社などの団体が個別に策定している。乗客の利便性をさらに向上させるため、同省は2001年度、メーカー、バス事業者、利用者らによる検討会を設け、すでに導入されていた工夫を集約したうえで利用者の意見や要望を反映させ、2年かけて標準仕様に策定した。

・仕様にしたがって作られたバスは、型式認定を受け、ステッカーを交付される。

・同省は、2000年11月、約6万台の路線バスのうち20―25%を2010年までにノンステップ化する方針を決定しているが、昨年度末現在の導入率は7%にとどまっている。

新障害者プラン 重点事業に100項目 数値目標で充実度把握=山梨(2004年2月6日)

■いつ?
2004年2月5日
■どこで?
山梨県
■誰が?
山梨県
■何をした(する)?
「新たなやまなし障害者プラン」(仮称)の原案に「ユニバーサルデザインによる生活環境の充実」が掲げられた。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・新年度から5年間の県の障害者福祉施策についてまとめた「新たなやまなし障害者プラン」(仮称)の原案が明らかになった。施設入所者が地域で暮らせるよう支援する「移行推進」など、重点事業として約100項目を盛り込んでいる。

・プランの基本方針には「障害を持つ人の権利の保障」「個性ある自立生活の支援」「ユニバーサルデザインによる生活環境の充実」を掲げている。

・福祉サービスの充実度を具体的に把握するために数値目標を設けた。施設入所から地域施設への移行者数を2008年度末までに75人とし、障害者が地域で暮らすための基盤となるグループホームの設置規模を5年後には新たに170人分(4人定員で42ヶ所)とした。また、自活に必要な訓練を行う通所授産施設は身体障害者施設が定員70人分、知的障害者施設が260人分の新たな設備を目標とした。

・サービス提供実績が大幅に伸びているホームヘルパー事業(家事などの支援)では、今年度上半期の実績伸び率を加味し、5年間の総計で身体障害者に29万1779時間、知的障害者に8万918時間の提供を目標として設定した。プランは策定委員会の意見を盛り込んだ後、正式の策定される。