車いすで気軽にカット 福間の美容室、バリアフリーへ大改装/福岡(2002年04月24日)

■いつ?
2002年4月23日
■どこで?
トライブ(福岡県福間町中央4丁目)
■誰が?
磯野真さん
■何をした(する)?
バリアフリーの美容室「トライブ」をオープンした。
■なぜ?
磯野さんが「東京美容室」を開いたのは62年のこと。約40年が過ぎ、建物の老朽化とともに客層も高齢化したことから。
■どのように?
・町が推進する「ユニバーサルデザイン計画」に歩調を合わせ、約1800万円をかけて改装。店名も現代風に変えた。

・ユニバーサルデザイン計画は高齢者や障害者らに優しいまちづくりを進める目的で、町が昨年4月、第4次総合計画の柱の一つとしてまとめた。

・店内からすべての段差をなくし、サロンからトイレまで車いすで自由に移動できる。スタッフは経営者の磯野さんら10人。車いすの利用方法も練習し、店側の作業手順や道具類の配置を機能的にした。

・町内の障害者共同作業所「福間サンテラス」の園生3人が客として招かれ、洗髪やカットなどを体験した。

最高「五つ星」の認定受ける 大玉村のオートキャンプ場 /福島(2002年04月26日)

■いつ?
2002年3月末
■どこで?
フォレストパークあだたら(福島県大玉村)
■誰が?
フォレストパークあだたら
■何をした(する)?
日本オート・キャンプ協会から最高の「五つ星」の認定を受けた。
■なぜ?
同キャンプ場を運営する「ふくしまフォレスト・エコ・ライフ財団」では「トイレの段差がないなど、車いすの人や高齢者でも使いやすいユニバーサルデザインを採り入れていることや、19種類のごみの分別など環境問題への取り組みが評価されたのではないか」と話す。
■どのように?
・「フォレストパークあだたら」は「森と人との共生」をテーマに98年7月に開設、これまで「四つ星」の認定を受けていた。利用者数は毎年増加し、今年4月までに17万5千人を超えた。今年2月に再審査を申請し、3月末に「五つ星」に昇格した。

・同協会の評価基準は、「豊かで多様な自然がある」「アクセスが良い」など、オートキャンプ場の環境、施設、サービスなどに関する53項目。

来年度予算へ、県が国に要望 保健施策の充実など /静岡(2002年04月28日)

■いつ?
2002年4月26日
■どこで?
静岡県
■誰が?
静岡県
■何をした(する)?
来年度の国の施策など予算に関する提案と要望(継続提案が9、新規提案が11の計20項目)を発表した。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・継続項目では、ユニバーサルデザインの理念を採り入れた施策の推進▽地球温暖化防止を推進するための税制の創設や法律の見直し▽牛海綿状脳症(BSE)関連対策の充実など。

・新規項目では、地震防災対策強化地域の拡大に伴う広域支援体制の構築▽子育て家庭に対する保育や母子保健施策などの充実▽ベンチャー企業を育成支援するための直接投資の促進などを挙げた。

清水浩志郎さん 秋田大工学資源学部教授(この人に聞く) /秋田(2002年04月29日)

■いつ?
2002年4月頃
■どこで?
秋田県
■誰が?
清水浩志郎さん(秋田大工学資源学部教授,「人にやさしいまちづくり検討委員会」座長)
■何をした(する)?
先月、「県バリアフリー社会の形成に関する条例」が制定された。条例づくりに携わった「人にやさしいまちづくり検討委員会」の座長である清水さんに、現状と問題点を聞いた。
■なぜ?
65歳以上の高齢者が4人に1人、全国3位の高齢化率となった本県で、高齢者や障害者に優しい街づくりを目指す。
■どのように?
・「狭い意味でバリアフリーというと対象が限定されてしまう。ある人には優しいが、ほかの人には逆に使いづらいこともある。理想はユニバーサルデザインの街づくり。対象を限定せず、すべての人が住みやすいような街。そういった意味を含めたバリアフリー社会を目指したい」と語った。

・建物などのハード面、制度などのソフト面に加え、『ハート』面の大切さを強調した。我々一人ひとりの意識を変えていくことが大事。

・秋田には雪国ならではの課題がある。雪かきのできない高齢者が外出できなくなったり、ノンステップバス(乗降口の段差が低いバス)が積雪のためにかえって使いにくくなったり。ボランティアが高齢者宅前の雪かきをする、というような体制作りも必要になる。

・人口密度が低い地域では公共交通サービスが悪い。バスの赤字路線も廃止され、地域の住民の足をどうするかも考えないといけない。NPO(非営利組織)による支援や短距離のヒッチハイク、タクシーの相乗りなどを考えている。

・何より、子どものころからの環境が大事。小中学生にもわかりやすい副読本を作るなどして、バリアフリーに慣れ親しんでもらえるといいと考えている。

・しみず・こうしろう 1940年生まれ。北海道大学大学院土木工学専攻修了。専門は都市計画、特に交通計画。「バリアフリー」という言葉が普及する以前から、高齢者や障害者のための交通計画に取り組んできた。「子どもや妊婦さん、けが人なども含め、すべての人が住みやすい街をつくりたい」と語る。

ショッピング マリオン(2002年05月01日)

■いつ?
~2002年5月6日
■どこで?
松屋銀座1階スペース オブ ギンザ(東京都)
■誰が?
株式会社松屋
■何をした(する)?
ユニバーサルデザイン展「What is universal design?」を開催する。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・「人にやさしい」をコンセプトにした7階の常設ショップ「ユニバーサルスクエア」の人気商品を中心に、使いやすく、デザインも良い商品約250点を紹介。

・森正洋による「ファンシーカップ」(1500円)や、長大作がデザインした低座イス(4万8000円から)など。靴や衣料のメーカー各社の展示販売も。

・松屋銀座1階スペース オブ ギンザ(電話03・3567・1211)。