■いつ? |
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2002年5月30日~ |
■どこで? |
熊本県 |
■誰が? |
熊本県 |
■何をした(する)? |
開封が簡単になるように工夫した封筒を県が使い始めた。庁内で使うはさみやのりもUD製品にする。 |
■なぜ? |
「すべての人に簡単・快適・安全」なユニバーサルデザイン(UD)による製品の導入を進める取り組みの一環。 |
■どのように? |
・UD封筒は大小2種類で、庁内の検討会やアンケートを踏まえてデザインを決めた。封をする部分を2重折りにして、ペーパーナイフなどで簡単に開封できるようにした。県からの郵便物と分かりやすいように「熊本県」の印刷の文字を大きくし、県章も新たに入れた。
・担当の管理調達課によると、印刷の文字を大きくしたUD封筒は静岡県が00年度から導入しているが、封の部分に工夫した例は「おそらく全国初」という。従来より1枚あたり30銭ほど高く、例年通り1年間に大45万枚、小35万枚をそろえる費用は計22万円ほど増える見込みという。 ・軽い力で作業できるはさみやホチキス、塗った所に色がつき、乾けば無色になるスティックのりなども導入した。県では年間に約1億円をかけて130品目の文具や事務用品を調達するが、封筒代も含む今年度の経費は同額程度に抑えるとしている。 |
その他
本 マリオン(2002年06月19日)
■いつ? |
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2002年6月頃 |
■どこで? |
記載なし |
■誰が? |
記載なし |
■何をした(する)? |
「ユニバーサルデザインの教科書」という書籍を紹介。 |
■なぜ? |
記載なし。 |
■どのように? |
・ユニバーサルデザイン(UD)を単純にいうと「どんな人にでも使いやすいデザイン」のことである。視力の強弱、年齢、体格や身体能力の違いを問わずに使いやすい製品がUDであり、例えば握力が弱い人でも簡単にふたが開けられる薬の瓶などはUD製品だ。「UDとは何か」というこうした初歩知識の説明をし、色々な形の薬瓶を開閉して、容器の長短を洗い出してみるなどの実験を紹介する。UDの商品開発プロセスの基礎から応用編までが身近な数多くの事例を交えてまとめられている。
・監修は工業デザイナーでトライポッド・デザイン代表の中川聡さん。A5判変型、272ページ、税別2800円(日経BP社)。 |
誰もが使いやすいデザイン、研究会が発足 甲府で記念講演 /山梨(2002年06月25日)
■いつ? |
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2002年6月頃 |
■どこで? |
山梨県甲府市内のホテル |
■誰が? |
山梨ユニバーサルデザイン研究会 |
■何をした(する)? |
「山梨ユニバーサルデザイン研究会」が発足し、記念講演が行われた。 |
■なぜ? |
年齢や性別などを越えて誰にでも使いやすい「ユニバーサルデザイン」による商品や街づくりを広く知ってもらい、生活環境を豊かにするため。 |
■どのように? |
・記念講演は、千葉大学工学部デザイン工学科の清水忠男教授がスライドを使いながら、「今ある障害を取り除く」バリアフリーと、「あらかじめ障害を作らないよう心がける」ユニバーサルデザインの違いを紹介。
・今後、組織作りを進めながら定期的に研究会を開き、県内の「ユニバーサルデザイン度」などを測る予定。具体的なユニバーサルデザインの商品も手がけ、地場産業の活性化にもつなげたいとしている。 ・会場では、車いすやつえ、台所用品などのユニバーサルデザイン商品約50点も展示され、参加者らは手に取って眺めていた。 ・研究会には大学教授や、主婦、県職員、国会議員、インテリアデザイナー、建築関係者など約70人が参加。 |
07年度以降に早期着工 福島市新庁舎、総事業費223億円/福島(2002年06月25日)
■いつ? |
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2002年6月24日 |
■どこで? |
福島県福島市 |
■誰が? |
福島市 |
■何をした(する)? |
新市庁舎建設問題で、07年度以降の早期に着工する市の基本構想がまとまり、瀬戸孝則市長は市議会の全員協議会で「03年度の予算編成と合わせた財政計画見直しの中で(具体的な)時期を決めたい」と述べた。 |
■なぜ? |
厳しい財政事情を理由に、瀬戸市長は3月市議会でほかの大型公共事業を優先させ、着工を延期すると表明していた。 |
■どのように? |
基本構想では、▽だれにでも使いやすいユニバーサルデザインを導入する▽市民が交流できる広場を整備する▽電子市役所の推進▽県北地域の広域連携の拠点にするなどの方針が示された。 |
「誰もが使える」製品づくり(ニッポンの未来は 地域で挑む:5)(2002年06月26日)
■いつ? |
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2000年1月 |
■どこで? |
新潟県 |
■誰が? |
秋元幸平さん(青芳製作所常務) |
■何をした(する)? |
「UD(ユニバーサルデザイン)21・にいがた」を結成した。 |
■なぜ? |
「異業種の企業が漫然と集まるのでは意味がない。共通のテーマを設定してアイデアを出しあえば、新しい発想が生まれるのではないか」との考えから。 |
■どのように? |
・県内の企業に業種を超えてビジネスを考えようと呼びかけたところ、約100人が新潟市内のホテルに集まった。食品、酒造、家電、寝具など9社の経営者のほか、新潟大学、県庁関係者らもいた。発足から2年半、メンバーは15社に増えた。
・介護用のおかゆとミニスプーンが00年10月、最初に製品化された。おかゆは、亀田製菓(新潟県亀田町)が飲み込む力の弱った人にも食べやすいよう、べたつきを調整した。べたつきが強いとのどにつかえ、水っぽいと気管に入る。秋元さんの会社のミニスプーンは安全に配慮、おかゆが4グラムしかのらないようにした。 ・低農薬・低化学肥料で育てたコメの加工食品にも取り組む。新たに加盟した醸造会社、石山味噌醤油(新潟市)が自社の食用黒酢を農薬代わりに「黒酢農法米」をつくり、きむら食品(吉田町)がモチに加工した。 ・秋元さんは東京の下町に生まれ育った。大学の理工学部を卒業後、音響メーカーのクラリオンで生産技術を担当。妻の実家の青芳製作所に常務として入ったのは83年だった。思いついたことは何でも試し、ドアノブや真珠養殖用のハサミなど約200種類の開発に挑んだ。福祉食器も手がけた。形状記憶ポリマーを開発した三菱重工業に頼み、障害者が持ちやすい形に変えられるスプーンやフォークをつくり特許にした。サンスターが加わった形状記憶歯ブラシにも発展した。 |