中部国際空港 中部発展の期待寄せ 1番機まであと1年=特集(2004年2月17日)

■いつ?
2005年2月17日(開港)
■どこで?
中部国際空港(愛知県常滑市沖・伊勢湾)
■誰が?
中部国際空港株式会社
■何をした(する)?
ターミナルビルにUDを採用。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・中部国際空港(愛称・セントレア)は国内第1種空港としては、関西国際空港に次ぐ本格的な海上空港だ。潮流を妨げないように「D」字型に設計された空港島は、南北に4.3キロ、東西1.9キロにわたって埋め立てられた。面積は580ヘクタールあり、ナゴヤドーム120個分。滑走路は全長3500メートル(幅60メートル)名古屋空港の国際、国内線の定期便が新空港に1元化される。

・「セントレア」は中部国際空港社(本社・名古屋市)が名付けた空港の愛称。中部を意味する「セントラル」と、空港を意味する「エアポート」を合わせた合成語。

・ターミナルビルは中央4階建ての本館から、南北に国際、国内線のウイング(全長約1000メートル)、滑走路側にセンターピア(同3150メートル)が突き出し、T字型をしている。

・所在地は常滑市セントレア1丁目1番地。延べ床面積は約22万平方メートルと、現在の名古屋空港の2.5倍。年齢や障害に関係なく、誰でも使いやすいUDを採用。鉄道駅や車寄せなどが集中する「アクセスプラザ」と、出発・到着ロビーが穏やかなスロープで結ばれ、エレベーターや階段を使うことなく飛行機の乗り降りができる。

[街ふれあい]2月17日=青森

■いつ?
2004年2月15日
■どこで?
ぱるるプラザ青森
■誰が?
県内の民間企業や行政機関、県民
■何をした(する)?
「第1回ユニバーサルデザイン研究会」を開いた。
■なぜ?
UDを推進する人材の育成をするため。
■どのように?
・基本的な考え方などの講演やパネルディスカッションを開き、活発な意見交換を行った。

・県では「あおもりユニバーサルデザイン推進基本指針」を策定している。研究会は県内の民間企業や行政機関、一般公募による県民ら31人で構成され、UDを推進する人材の育成などを目的としている。

・UDの考え方を取り入れて、県内でも県庁舎北棟や青い森アリーナの入り口に階段やスロープを設けない設計をしている。

・研究会は今後、会合を4回開き、2005年度までに研究成果をまとめる。

京都市がユニバーサルデザイン推進条例制定へ=京都(2004年2月18日)

■いつ?
2004年2月17日
■どこで?
京都市
■誰が?
京都市
■何をした(する)?
「ユニバーサルデザイン推進条例(仮称)」を新年度に制定する方針を明らかにした。
■なぜ?
障害者や高齢者、外国人らすべての人にとって利用しやすい施設、環境を目指すため。
■どのように?
・同種の条例は静岡県浜松市にあるが、政令市では初めて。新年度予算案に関連経費100万を盛り込んだ。

・条例では学校建設や民間業者の施設整備の際、UDを採用するような努力規定を盛り込み、UDに関する積極的な情報提供を行政に義務付ける。

・具体的な内容は、市民から意見を募り、有識者による委員会で決める。市保健福祉局は「従来は障害がある人を対策した施策が中心だったが、新条例はすべての人が協力できる社会環境を目指す」としている。

[アザミ]大学講座で深まる理解(2004年2月20日)

■いつ?
2004年度
■どこで?
立教大学(東京・池袋)
■誰が?
中沢信氏(バリアフリーカンパニー株式会社),立教大学
■何をした(する)?
連続講座が開かれた。
■なぜ?
障害者への理解を深めることを目的としたから。
■どのように?
・中沢信氏は自身も身体に障害があり、そのことを生かして誰でも利用しやすいUDの施設設計のコンサルティングや、障害者が参加できる旅行の企画を行っている。父親が同大名誉教授という縁もあって大学から協力を依頼され、豊富な人脈を生かして今回の講師陣をそろえた。

・「障害の有無や年齢に関係なく、誰もが暮らしやすい社会――。そのことの大切さを、若い人たちが理解してくれれば、共生社会の実現も夢ではない」。そう語る中沢氏は毎回、600席の講堂がいっぱいになる様子に手ごたえを感じた。

ユニバーサルデザインを知って 鯖江市がパンフを作成=福井(2004年4月25日)

■いつ?
2004年2月頃
■どこで?
福井県鯖江市
■誰が?
鯖江市ユニバーサルデザイン課
■何をした(する)?
UDに関するパンフレットを作成した。
■なぜ?
UDについて市民に理解を深めてもらうため。
■どのように?
・鯖江市は2004年当時、「ユニバーサルデザイン実践都市」を宣言していた。
・鯖江市が発行したパンフレットには、UDを年齢、性別、身体、国政など、人々が持ついろいろな特性や違いをこえて「すべての人々が幸福になるために工夫すること」と説明した。
・すでにある障壁を取り除く「バリアフリー」との違いや、心のUDが大事という内容で、「まずは、身近なことから始めましょう」と呼びかけている。
・パンフレットはA4版4ページ。問い合わせは鯖江市ユニバーサルデザイン課(0778・53・2204)まで。
■参考資料
「ユニバーサルデザインを知って 鯖江市がパンフを作成=福井」『読売新聞』2004年2月25日,朝刊,33面