日経事業出版社、バリアフリー具体例を募集。(1999年11月3日)

■いつ?
1999年11月頃
■どこで?
全国
■誰が?
日経事業出版社
■何をした(する)?
・高齢者や障害者をはじめ、だれもが安全で快適に暮らせる住宅、施設、商品、サービスなどバリアフリー、UDの推薦を募集した。
■なぜ?
「日経バリアフリーガイドブック」2000年版の発行を予定しているから。
■どのように?
・応募部門 (1)住宅・住設機器(2)家具・雑貨・衣料品(3)家電・音響・情報機器(4)旅行・宿泊施設(5)乗り物(6)その他

・応募締め切り 2000年1月5日(消印有効)

・応募方法 推薦事例と連絡先・推薦理由(400字程度)

・問い合わせは日経事業出版社バリアフリーガイドブック係(TEL 03・3256・6905 FAX 03・5256・6925 ホームページ http://www.nikkei-js.co.jp/bfree/vfree2k.htm)まで。

第2部・ミレニアム特集――21世紀夢の技術展、来年夏に開催、5分野に最新の成果。(1999年10月1日)

■いつ?
1999年10月1日
■どこで?
記載なし。
■誰が?
株式会社日本経済新聞(2000年1月1日参照)
■何をした(する)?
「21世紀夢の技術展」(=通称「ゆめテク」)での技術分野の出展概要を発表し、その中にUDに関する記載があった。
■なぜ?
2000年夏に「21世紀夢の技術展」(=通称「ゆめテク」)を開催するため。(2000年1月1日参照)
■どのように?
・「21世紀夢の技術展」では、5分野で最新の成果を発表する。

・その5分野うちの1つでは、「人と先端技術の調和」をモチーフに(1)人に優しいUDを採用し、災害にも強い未来の市街・住宅とその技術(2)ITS(高度道路交通システム)やリニアモーターカーなどの最先端交通システム技術(3)高齢社会の進展を背景に需要の高まる新しい福祉・介護機器・技術などが紹介される。

・政府系研究機関のほかに「人と先端技術の調和」をモチーフに未来技術を出展する企業には、トヨタ自動車株式会社、本田技研工業株式会社、三菱自動車工業株式会社、スズキ株式会社、JRグループ、オリンパス光学工業株式会社(現・オリンパス株式会社)、フランスベッド株式会社などが挙げられた。

障害者に優しい街、一目で――福島の財団、CG想像図をネット公開へ。(1999年5月17日)

■いつ?
1999年6月
■どこで?
福島県郡山市
■誰が?
財団法人・広域社会福祉会
■何をした(する)?
バリアフリーを随所に取り入れた道路などのコンピューターグラフィックス(CG)想像図をインターネットで公開した。
■なぜ?
設計などの専門家だけではなく一般にもUDの概念を理解してもらい、普及に役立てたいから。
■どのように?
・広域社会福祉会では「都市計画段階からのバリアフリーが必要」としており、道路や公園、橋、駅、ターミナルなど街全体の障害者だけではなく健常者にも使いやすいUDを検討してきたという。

・インターネットで公開するのは、道路、地下道などの設計をCGで表現した図。例えば道路では、車椅子やベビーカーが安全にすれ違える幅の歩道を確保、車道などと仕切る柵や視覚障害者のための誘導ブロックなど路上設備も考慮した。さらに自動車や自転車、車椅子などそれぞれの視点ごとのCG図が見られるようにし、イメージがわきやすくする。

・広域社会福祉会は「手すりなどは予算の都合上、計画しても最終段階で削られてしまうこともある。知ってもらうことで、UDについて関心をもっと高めたい」と話している。

・1999年5月17日の日本経済新聞の記事ではUDは「身障者だけでなくすべての人に使いやすいバリアフリーのデザイン」と表現されていた。

■参考資料
「障害者に優しい街、一目で――福島の財団、CG想像図をネット公開へ。」『日本経済新聞』1999年5月17日,朝刊,38面

無料で介護プラン作成(女性かわらばん)(1999年3月19日)

■いつ?
1999年2月
■どこで?
玉川高島屋ショッピングセンター(東京)
■誰が?
三井不動産株式会社
■何をした(する)?
介護情報の専門コーナー「ケアデザインプラザ」開設。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・食器や文房具、折り畳み式車椅子などUD商品や関連情報誌などが並ぶほか、介護相談も受けている。痴呆や福祉機器、住宅改修などの内容が中心だが、時には要介護者を抱える家族のための介護プランの作成まで応じる。介護保険制度の予行演習といえるようなサービスだ。しかも昨秋、資格試験に合格したばかりのケアマネジャー(介護支援専門員)を配置しているから本格的だ。

・開設した三井不動産は「介護保険が実施されたら、居住介護支援事業者との認定を得て活動したい」と意気込む。ケアプランに応じながら、介護市場のノウハウを探ろうという狙いもある。

今年は国際高齢者年、民間主導でイベント――30団体が「情報センター」(日曜版)(1999年1月3日)

■いつ?
1999年9月下旬
■どこで?
東京
■誰が?
虹の会
■何をした(する)?
ジャパン・ユニバーサル・フェスティバルを企画。
■なぜ?
国際高齢者年をもっと身近にかんじてもらうため。
■どのように?
・1999年は国連が定めた「国際高齢者年」。「すべての世代のための社会を目指して」というテーマのもと、昨年10月1日の「国際高齢者年の日」にスタート。国内でも民間団体を中心に様々な取り組みが広がり始めている。

・芸能人と文化人約110人で組織するボランティアグループ「虹の会」(東京・高橋圭三理事長)は今年9月下旬、「ジャパン・ユニバーサルデザイン・フェスタ」を企画。介護用品・サービスの見本市やシンポジウムのほか、「エージレスコンサート」では歌手の坂本冬美さんらがテーマソングを歌う予定。

・町をあげて、国際高齢者年を盛り上げようという試みもある。東京の早稲田大学キャンパスを会場として今年9月に開く「ワセダ・エイジングメッセ」がそれだ。地元の早大周辺商店連合会が旗振り役となり、4日間にわたって見本市やダンスパーティーなどを繰り広げる。メッセの実行委員会には早稲田大学の学生も参加した。