小鳥そっくりのボールペン(女性かわらばん)(1998年11月20日)

■いつ?
1998年11月頃
■どこで?
記載なし。
■誰が?
中川聡氏
■何をした(する)?
UDボールペン「ハンディ・バーディ」を発売。
■なぜ?
障害者にも健常者にも使いやすいようにするため。
■どのように?
・工業デザイナーの中川聡氏がプロデュースしたUDボールペンがちょっとした話題になっている。握力が衰えた人でも使えるボールペンだ。

・小鳥そっくりのかわいらしい形。手のひらを密着させて、鳥を後ろからそっと握るようにつかむ。握力が相当衰えても、5本の指全体と手のひらでしっかり押さえられる。5つのくぼみには、指がすっぽり収まる。赤いくちばしがペン先になる。

・「ハンディ・バーディ」のネーミングそのもので、かつプラスチック製品で軽い。デザインと機能を両立させた製品といえる。東京で開催された国際福祉機器展でデビューし、好評だった。

・介護用品を扱ってきた丸紅の設備機器部が文具店などを通じて販売する。価格は1800円の予定。

バリアフリーの思想普及――障壁除くデザインを提案(今を読み解くこのX冊)(1998年11月15日)

■いつ?
1998年11月頃
■どこで?
記載なし。
■誰が?
古瀬敏氏
■何をした(する)?
「ユニバーサルデザインとはなにか」(都市文化社)を執筆。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・バリアフリーから「誰もが使いやすい京用品」という考え方へ発展し、ユニバーサルデザインが強調された新しい流れについて日本とデンマーク、米国の研究者らのリポートをまとめた本。

・このほかにも、具体的な商品を網羅した、E&Cプロジェクト編「バリアフリーの生活カタログ」(小学館)や「だれでも・自由に・どこえでも」出かけていくバリアフリーツアーを提案した草薙威一郎「障害を持つ人と行く旅」(エンパワメント研究所)など、実用書といえる分野も厚みを増している。

ユニバーサル・デザインを提唱する米の博物館長、ダイアン・ピルグリムさん(この人)(1998年9月30日)

■いつ?
1998年9月頃
■どこで?
熊本県熊本市
■誰が?
ダイアン・ピグリム氏(米国スミソニアン協会国立クーパー・ヒューイット・デザイン博物館館長)
■何をした(する)?
「くまもとハートウィークス1998」で「ハートフル福祉」をテーマに講演をする。
■なぜ?
約100年前に創立された博物館を車椅子で動けるように全面改装。その出来栄えが、UDの実施として高く評価されているため。
■どのように?
・障害者と健常者の同等生活提唱するUD運動の米国でのオピニオンリーダーとして名高い。

・20年前、前職のキューレーター時代に、進行性多発性硬化症と診断された。杖を使ってしのいでいたが、現職にスカウトされた直後から車椅子に。

・「すべての人に使いやすい生活用品やビジネス環境を、わざわざUDと呼ぶのは、本来恥ずべきことだと思う。デザインには倫理や道徳も含まれるはず。しかし、米国でもまだ始まったばかり。高齢化が進めば理解が早まるでしょう」病のため、ゆっくりとした口調だが、1語1語力強く訴える。

フランスベッド、介護用の家具デザイン重視。(1998年8月25日)

■いつ?
1998年8月頃
■どこで?
フランス・ベッド株式会社(開発)
■誰が?
フランス・ベッド
■何をした(する)?
一般家具並みにデザイン性を高めた介護用家具「ユニバーサルデザイン」シリーズを発売。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・一般家具とコーディネートし健常者と共用できる商品で、電動リクライニング機能のついたベッドなど約15アイテムを取り扱う。家具専門店などに独自コーナーを設け、部屋のように家具やベッドを配置して展示販売する。

・従来の介護用家具は鉄パイプがむき出しになっているようなデザインの商品が中心で、ユーザーの心理的な抵抗感が強かった。今回発売する商品は「ブリティッシュトラディショナル」など一般家具5シリーズとデザインや色調などを合わせ、コーディネートして使用できるようにした。

・ダイニングチェアは座面が回転するため、イスを引かなくても立ち上がることができる。価格は電動ベッドが26万5000~30万円。ダイニングテーブルは21万5000~23万5000円。チェアが4万9000~7万4000円。家具店などでコーナー展開するほか、養護施設やホテルなどの宿泊施設向けにも販売する。

ユニバーサルデザイン――自由・簡単・安全など7原則(サイドミラー)(1998年7月11日)

■いつ?
1998年6月17日~21日
■どこで?
ニューヨーク
■誰が?
記載なし。
■何をした(する)?
国際ユニバーサルデザイン会議開催。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・テーマは「21世紀へ向けたデザイン」。世界各国から約450人が参加し、60以上の部会を開いた。工業製品の展示、学生によるデザインコンペ、ポスター展も実施した。