■いつ? |
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2000年12月頃 |
■どこで? |
全国 |
■誰が? |
ユニバーサルファッション協会(東京・中央区) |
■何をした(する)? |
ファスナー付き水着を開発、発売した。 |
■なぜ? |
着脱が簡単な水着があれば、体が不自由な人や高齢者も水泳がもっと身近になるのでは、と考えたから。 |
■どのように? |
・胸からへその部分に約40センチのファスナーがついており、体に密着して着にくい欠点を改めた。 ・1着9800円のこの商品はユニバーサルファッション協会岐阜支部の通信販売だけで取り扱っているが、口コミで広がり販売枚数は2000年12月当時で1000枚を超えたという。 ・水泳や水中歩行は、体への負担も少ないことから、高齢者や障害者の体力維持に最適。だが、着やすく、デザイン性に優れた水着が無かった。 ・東レやアシックスなど大手メーカーも同種の水着を販売しており、売れ行きは好調だ。 |
■参考資料 |
「広がるユニバーサルデザイン人に優しく(1)プールもっと身近に――アイデア水着」『日経新聞』2000年12月12日,夕刊,1面 |
新商品・新サービスなど
広がるユニバーサルデザイン、高齢者・障害者に配慮――マンション・駅使いやすく。(2000年11月18日)
■いつ? |
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2001年 |
■どこで? |
神奈川県・千葉県・東京都 |
■誰が? |
東急不動産株式会社・東日本旅客鉄道株式会社・株式会社イトーヨーカ堂 |
■何をした(する)? |
【東急不動産株式会社】神奈川県内3ヵ所にUDを全面採用したマンションを建設する。 【東日本旅客鉄道株式会社】JR京葉線舞浜駅に「UDスクエア」を設ける方針。 【株式会社イトーヨーカ堂】UD対応店を積極展開する。 |
■なぜ? |
高齢者、幼児、障害者らに配慮するため。 |
■どのように? |
【東急不動産株式会社】 ・2001年1月に着工する東急田園都市線・長津田駅周辺(横浜市緑区、計画戸数388戸)と中央林間(大和市、計画戸数350戸)、2001年3月着工の戸塚(横浜市戸塚区、計画戸数200戸)の各マンションにUDを採用するという。 ・住居棟と共有スペースの壁を色分けし、幼児でも簡単に自分のいる場所を確認できるようにする考え。 ・段差解消カウンターの設置や、階段の手すりの波型化も検証する。 ・玄関もゆったり設計し高齢者や障害者が快適に利用できるスペースなどを設けるという。
【東日本旅客鉄道株式会社】
【株式会社イトーヨーカ堂】 |
■参考資料 |
「広がるユニバーサルデザイン、高齢者・障害者に配慮――マンション・駅使いやすく。」『日本経済新聞』2000年11月18日,夕刊,1面 |
小田急百貨店新宿店、介護用品売り場、買いやすく改装。(2000年10月24日)
■いつ? |
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2000年10月28日 |
■どこで? |
小田急百貨店新宿店(東京・新宿)本館8階 |
■誰が? |
株式会社小田急百貨店 |
■何をした(する)? |
介護用品や健康食品の専門売り場「健康プラザ」を改装オープンする。 |
■なぜ? |
高齢者や体の不自由な人が買い物しやすいようにするため。 |
■どのように? |
・車椅子の人と一緒に入れる試着室や、ホームヘルパーが健康や介護の相談に無料で応じるコーナーを新設する。
・「健康プラザ」は薬品や健康食品、介護用品など約1万4000品目をそろえた売り場。改装に伴ってルーペ付き爪切りなど、高齢者が簡単に使用できる生活用品を充実させた。 ・高齢者や体が不自由な人が簡単に着脱できるUDの衣料品も従来の2倍に増やした。 ・ジュースを簡単に取り出せるようにした自動販売機なども導入した。 |
■参考資料 |
「小田急百貨店新宿店、介護用品売り場、買いやすく改装。」『日本経済新聞』2000年10月24日,朝刊,17面 |
敬老の日商戦、実用性や健康志向――スーパー・百貨店、関連品を続々。(2000年9月7日)
■いつ? |
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2000年9月初旬 |
■どこで? |
全国のイトーヨーカ堂各店 |
■誰が? |
株式会社イトーヨーカ堂 |
■何をした(する)? |
UD商品の取り扱いを全国176店に拡大した。 |
■なぜ? |
「敬老の日」に向けたセールをきっかけにして。 |
■どのように? |
・文字盤の文字を大きくした置時計や、手のひらで掴む形をしたボールペンなど、使いやすさを最優先したUD商品の取り扱いを全国の店舗に拡大した。
・価格は、足の指先を拡大して見られる「ルーペ付きつめ切り」が980円などやや高めだが、株式会社イトーヨーカ堂では「高齢者や障害者が使いやすいと感じてもらえば」と期待しているという。 |
■参考資料 |
「敬老の日商戦、実用性や健康志向――スーパー・百貨店、関連品を続々。」『日本経済新聞』2000年9月7日,朝刊,17面 |
楽に書けるペン…、高齢化社会でデザイン進化――使いやすい日用品続々。(2000年5月25日)
■いつ? |
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2000年3月 |
■どこで? |
松屋銀座本店(東京) |
■誰が? |
株式会社松屋 |
■何をした(する)? |
UD商品専門コーナー「ユニバーサルスクエア」を開設した。 |
■なぜ? |
記載なし。 |
■どのように? |
・「ユニバーサルスクエア」で扱っているのは文具、家庭用品、雑貨など約150点にのぼる。売れ筋の1つであるトライポッド・デザイン株式会社(東京・品川)のボールペン「ハンディ・バーディー」(1800円)は手のひらにすっぽり収まり、わずかな力で字が書けるように工夫されている。ボールペンとしては高価だが、2000年5月当時、当初の予想の2倍にあたる約40個が毎月売れているという。
・イトーヨーカ堂も2000年5月当時、専門コーナー「UD LIFE」を27店舗で展開している。罫線と罫線の間を太くして書きやすくしたノート(160~400円)やルーペつきとげ抜きピンセット(1620円)など、品揃えは100点あまりである。2000年以降、全国約170店舗に広げていくという。 ・相模ゴム工業株式会社は、日本より一足先にUDが普及したスウェーデンから入浴用具や調理器具など約100点を輸入している。2000年には、関節や筋肉への負担を軽減し、全体をS字型に設計したボディーブラシやくしの輸入を始めた。 ・2000年5月頃にはトヨタ自動車、松下電器産業など12社と社団法人かながわデザイン機構などが商品開発を目的とした企業会員組織「ユニバーサルデザインフォーラム」を発足させるなど、大手メーカーの取り組みも活発になってきているという。 |
■参考資料 |
「楽に書けるペン…、高齢化社会でデザイン進化――使いやすい日用品続々。」『日本経済新聞』2000年5月25日,夕刊,18面 |