ユニバーサルデザイン以前
ユニバーサルデザインという言葉が誕生したのは1980年代です。それ以前、福祉先進国の北欧ではデンマークを中心に1963年「ノーマライゼーション」(身体的・精神的障害を持った人々でも、健常者とともに可能な限りノーマルな生活を送る権利があるという思想)という思想が提唱されるなど、ユニバーサルデザインの概念に近い思想は存在していました。
ユニバーサルデザインの誕生
Ronald Mace (ロナルド・メイス)
「ユニバーサルデザインの父」
ユニバーサルデザインという言葉は、いつ、どこで、誰によって作られたのでしょうか。
ユニバーサルデザインは、1980年代、アメリカのロナルド・メイスによって提唱されました。
1960年代、アメリカでは障害を持つ人が急増しました。
これらの人々が、あらゆる分野で差別を受けないようにするため、また、不便さを取り除くため、自身も車椅子を利用する障害者であったロナルド・メイスが、それまでのバリアフリーなどの概念に代わって提唱したのが「ユニバーサルデザイン」です。
日本では1995年頃よりユニバーサルデザインという言葉が知られるようになり、この考え方は企業でも徐々に取り入れられるようになりました。